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ふくおか経済EX 2019

(株)福岡運輸ホールディングス


拠点新設積極化、グループ年商500億円も視野に

日本で最初に冷凍輸送車を走らせたことで知られる地場運送大手の福岡運輸㈱を傘下に持つ㈱福岡運輸ホールディングスが、拠点展開を積極化している。
昨年4月、愛知県一宮市に新名古屋営業所をオープン。6月に、大阪市住之江区の大阪南港に「南港物流センター」を開設した。8月には将来の冷凍冷蔵倉庫の建設地として、兵庫県西宮市で約1万5,000㎡、神奈川県厚木市で約4,400㎡の土地を取得している。
今年に入ってからも、3月に鹿児島県志布志市、大崎町に約1万9,000㎡の土地を造成開始。秋に着工を目指す。7月には埼玉県鶴ケ島市にセンターを新設する。そして来年には大阪府茨木市に新しい物流センターを着工させたい考えで、敷地約2万4,000㎡で、自社最大級の施設になるという。
また、富永泰輔社長が「グループの成長の軸として、傘下企業各社の成長とM&Aが両輪」と語るように、昨年9月には従来から取引があった青森県の八洲陸運をグループ化。東北エリアにおける定温物流事業を強化する。
2019年3月期のグループ年商は460億円。また、2020年3月期は470億円を超える見通しで、近い将来の500億円を視界にとらえる。特に、富永社長が12年に社長就任した際に掲げていた「定温物流事業で売上高300億円」はすでに目標に到達。今後も、「傘下企業各社の成長」と「M&A」でグループ全体の伸長を追求していく。

業界の正しい認知向上にも力入れる

それとともに、富永社長が力を入れているのが、「物流業を正しく理解してもらうこと」。かつて、福岡運輸創業者の富永シヅ氏が「社会のお役に立つ」と常々語り、それが今でも続く同社のスピリットになったように、富永社長も「物流業は社会にとって絶対に必要なもの」という思いは強い。「意義深く、価値のある仕事であるということを発信していく。それが私の使命でもある」と力を込めた。

日本で最初に走った同社の冷凍輸送車

 

【DATA】
所在地/〒812-0002 福岡市博多区空港前2-2-26
T E L/092-627-2211
F A X/092-627-2215
創  業/1943年12月
設  立/2006年10月
資本金/1億円
事業内容/グループ会社の管理ほか
年  商/460億円(グループ・19年3月期)
代表者/富永泰輔
従業員/1,200人(グループ)
関連会社/ 福岡運輸㈱、福岡運輸システムネット㈱、 札幌定温運輸㈱、北海定温運輸㈱、リー ファー・ロジスティクス・サポート㈱、 北松通運㈱、㈲菅原運送、ナガサキロジ スティクス㈱、㈱八洲陸運、㈲八洲交通
U R L/http://www.fukuokaunyu.co.jp/holdings/

採用情報
募集職種/事務職、作業職、乗務職
採用実績/2019年度11人
採用予定/20人
年間休日/105日
問合せ先/TEL.092-627-2211
担  当/高坂

(ふくおか経済EX2019年)