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ふくおか経済EX 2018

(株)パイオニア・ソフト


将来を見据え、社員一人一人が共に創る企業へ変革

新経営体制を発足して以来、さまざまな変革を続けるパイオニア・ソフト。2017年に「100年間選ばれ続ける企業」を目指し、長期経営計画を発表した。おのおのが持てる力を最大限に発揮できる成長戦略で企業と社員が共に成長していく。

社長就任を機に社内改革に奔走

2017年2月に3代目に就任した森永社長は企業ミッションやロゴの刷新、首都圏における営業力の強化や人材採用の促進を目的とした東京・福岡の二本社制への変更など積極的に社内改革に取り組んでいる。
行動指針として策定した「パイオニア・スピリッツ」もその一環だ。若手からベテランまで一人一人が自発的に考え行動に移す意識が高まっていることに森永社長も早々に手応えを感じているという。
長期経営計画では3ステップでの成長戦略を掲げる。最初の3年は人材育成への投資と営業基盤の強化を図り、次の3年で展開力強化に向けて異業種企業グループとの提携、最後の4年で本格的なアジア展開や対応業種の拡大を図る。5年後の東証マザーズへの上場も視野に入れながら売上高は5倍の70億円を目指す。

アジア展開の足掛かりとしてまずはベトナムで基盤を構築

2016年3月にハノイに現地法人を設立した同社。ベトナムの急速な経済発展と国を挙げたスマートシティ化を見据え、森永社長は「単なるオフショア開発ではなく、将来的にはビジネスの重要拠点として機能させていきたい」と意気込む。
今年2月には日本の官民が同国に最先端技術を導入したスマートタウンを建設することが報じられた。同社は数年後にこのスマートタウンの中枢的なシステム開発に携わっていきたい考えで、現時点ではハノイの都市鉄道におけるIT関連への参入機会を探っている。また、4月にはベトナム第5の都市カントー市に設立されるICTイノベーション研究所のオープニングメンバーとして参画し、産業発展や新たなビジネスの創造に寄与するAIやIoTなど最先端技術の活用研究に着手する。
企業ミッションは「チカラを合わせて、生み出し、育む」。森永社長は「お金ベースの発想は忘れて、互いに強みを生かし、弱みを補完し合いながら協力し、できることを一つずつ増やしていくことこそが重要」と力を込める。

働きやすい職場作りに邁進

長期経営計画初年度である昨年は新規取引先を大幅に増やし、成長への布石を打った。それに伴い、今後は人材採用と育成に一層注力していく。今年は新卒・中途合わせて例年の約2倍となる30人を採用予定。昨年開講した単位制の研修制度であるPSカレッジの拡充や在宅勤務制度の試行、社員同士のコミュニケーション促進を目的に社内SNSの導入を計画するなど余念がない。
また、昨今の働き方改革を背景に、同社では若手社員を中心に意見交換会を月に1回設けており、誕生日休暇や取得すると日当がもらえる自己啓発休暇、勤務時間を選択できるセレクティブタイムなど社員が作った新制度が続々と誕生している。
同社の事業内容は多岐にわたる。ERP、EC等のビジネスアプリケーション開発事業、証券、自治体や都市ガス等の特定業種向けシステム設計・開発、コンサルティング、運用サポートなど幅広く展開。創業40年で蓄積してきたノウハウを生かしながら、時代とニーズにマッチした新規ビジネスに取り組んでいく。

森永 洋昭 社長
もりなが・ひろあき/大野城市出身。1968年6月27日生まれの49歳。九州大学経済学部卒。2017年2月に社長就任。趣味は食べ歩き

 

【DATA】
所在地/(福岡本社)〒815-0031 福岡市南区清水4-22-16PSビル
(東京本社)〒130-0003 東京都墨田区横川3-7-10SGビル8階
TEL/092-512-0005
FAX/092-512-0042
設立/1976年10月
資本金/6,100万円
事業内容/システムコンサルティングおよび業務系ソフトウェアの設計・開発・導入・運用・保守全般
年商/15億5,000万円(18年1月期見込み)
従業員/143人
関連会社/PioneerSoftVietnamCo.,Ltd.
URL/https://www.psnet.co.jp/

【採用情報】
募集職種/システムエンジニア・プログラマー
応募資格/全学部全学科(専門学校、高専、短大、四年制大学または大学院を卒業・修了予定)
採用実績/2017年度15人、2018年度8人入社予定
採用予定/2019年度30人(新卒・中途)
年間休日/122日
問合せ先/TEL.092-512-0005
担  当/人材開発室

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