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遠隔みまもり看護


青木 比登美

遠隔みまもり看護㈱ 社長

あおき・ひとみ/福岡市出身。1966年9月9日生まれの56歳。九州大学医療技術短期大学部看護学科卒業後、九州大学医学部付属病院に勤務。専業主婦を経て、2010年市内の透析・内科クリニックの開院に看護部長として携わる。11年コールセンター事業を学ぶため㈱KDDIエボルバの新規コールセンター管理職に転職。16年ワーコン設立。22年7月遠隔みまもり看護㈱社長就任

あなただけのプライベート看護師

オンライン体制で幅広く看護サービスを展開する同社では、療養者の自宅
に生体センサーやテレビ電話付きロボットなどを設置し、看護職が遠隔モニタリングの仕組みで24時間みまもる体制を構築している。事業を支えるのは、在宅で働く約60人の看護師、助産師、保健師だ。9月には妊娠から出産、育児までの相談を受け付ける「かかりつけ助産師」事業もスタート。「『あなただけのプライベート看護師』をコンセプトに、妊娠、出産、育児から成人病予防対策、高齢者の看取りまで切れ目なくサポートする」と青木社長は話す。また、現在は新型コロナウイルス感染症の療養者への遠隔みまもり看護事業のニーズも高い。国の事業として病院と連携しながら、自宅やホテルで療養する患者の健康観察や緊急時の対応を行っている。
オンラインで働ける仕組みを活用し、看護師資格を持つ海外在住の日本人の採用も開始した。日本の夜間を時差のある海外で看ることで24時間体制を強化するとともに、多言語にも対応する。「医療スタッフ200人体制を目指す。当社の強みは看護師。そして、ご家族と対象者が世界中どこにいてもみまもりの体制を作れる仕組み。〝すべての人に看護りを〟という使命で挑戦を続けていく」と決意を語る。

DATA
所在地/〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-12-17 オフィスニューガイア博多駅前3F
TEL/050-5443-1447
設立/2021年3月
資本金/650万円
事業内容/「かかりつけ助産師」サービス、「メッセンジャーナース」事業、新型コロナウイルス感染症陽性者の自宅療養サポート、「遠隔みまもり看護」サービス
従業員/約60人

https://m-kango.jp/

(ふくおか経済2022年11月号FACE)