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TheFace2015

福岡空港ビルディング


麻生 渡

福岡空港ビルディング㈱ 社長

あそう・わたる/北九州市戸畑区出身、1939年5月15日生まれの76歳。戸畑高-京都大学法学部卒。63年通産省(現経済産業省)に入省し、近畿通商産業局長、特許庁長官などを歴任。95年の福岡県知事選で初当選し、2011年4月まで4期16年務めた。また、05年から3期6年全国知事会長を務めている。知事退任後の11年6月からJR九州特別参与などを務め、12年6月福岡空港ビルディング㈱社長に就任

便利で美しく、愛される空港目指し再整備に着手

誘導路二重化工事に伴い、7月に国内線新ターミナルビルが着工。第2、第3ビルの改修も始まり、再整備事業が動き出した。「通路変更などでご不便をおかけするが、安全とスムーズな工事を心がけて進めたい。福岡の玄関口に相応しい、便利で機能性が高く、安全で美しい空港を目指す」と麻生社長は抱負を語る。完成は2019年春。西日本の玄関口に相応しい規模と機能を備え、福岡空港が生まれ変わる。

一方、福岡の中心街・天神の福岡三越9階には、空港型免税店が来春オープンする。いわゆる市中の消費税免税店とは違い、消費税に加えて関税、酒税、たばこ税も免税となる店舗で、空港型免税店の市中出店は沖縄を除く国内では東京に次ぐ新たな試み。「その利点を十分に知ってもらい、福岡の魅力アップにつなげたい」と話す。

再整備が進む空港では今年も乗降客以外の利用促進のため、様々な企画を開催。6年目の「福岡空港ビアテラス・ビアエア」は過去最高の3万7213人が来店し、累計10万人を突破。「児童画展」には過去最高の1897点の応募が集まり、海外旅行促進イベント「飛び出せ海外へ!」は今年も親子連れでにぎわった。生まれ変わる空港もこうした取り組みを継承し、地域に親しまれる空港づくりが進められる。

DATA
所在地/〒812-0003 福岡市博多区大字下臼井782-1
TEL/092-623-0515㈹
創業・設立/1967(昭和42)年4月
資本金/41億74万円
事業内容/貸室および施設・設備の貸与業、免税店・売店の経営、広告宣伝業
従業員/151人
売上高/210億1,626万円(2015年3月期)

http://www.fuk-ab.co.jp

(ふくおか経済2015年11月号FACE)