FEATURE

TheFace 2017

福岡地所


榎本 一 郎

福岡地所㈱ 社長

えのもと・いちろう/福岡市出身。1974年8月1日生まれの43歳。ラ・サール高校から東京大学法学部卒。97年4月㈱日本興業銀行(現㈱みずほ銀行)入行。同行退職経て03年8月ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院卒経営学修士(MBA)。同年9月に福岡地所入社。福岡リート投資法人の設立やキャナルシティ博多イーストビルの構想、オフィス事業などに現場で関わった。11年8月常務。14年8月代取専務。15年8月社長。趣味はスポーツ観戦。歴史好き。ラ・サール時代は体育祭で応援団長。大学時代はバックパッカーで約20カ国をまわった。座右の銘は高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」

福岡をユニコーン企業が活躍する一大成長都市に

「オフィス、ホテル、商業の各事業とも好調」と語る榎本社長。オフィス事業は稼働率が99%、ホテルも高稼働で宿泊単価も上がっている。商業事業旗艦施設のキャナルシティ博多では直近売上高が前年同期比超で推移。中でも、「キャナルアクアパノラマ」「チームラボアイランド 学ぶ!未来の遊園地」など“体験価値”を向上させるアトラクションが続々オープン。今後は他施設にも体験価値施設を派生させていく考えだ。

一方、運営に関わるスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」では、入居企業が12億円を超える資金調達に成功した。榎本社長には「都市が成長するにはIT、AIなど新しい産業集積が必要。それを下支えしたい」という思いがある。福岡を「ユニコーン企業が棲む街にしたい」と語る。

だからこそ、同時にハイグレードなオフィスビルの必要性も指摘する。新ビルを建設する「天神ビッグバン」エリアでは高さ制限が再緩和された。「規制が緩和された以上はフルに活用したい。企業誘致する上でも強いビルになる」と歓迎する。

「福岡が東京やシンガポールとは違うワークライフバランスの取れたアジアのハブとして一大成長都市になるよう」、計画に一層力が入る。

DATA
〒812-0018 福岡市博多区住吉1-2-25 キャナルシティ・ビジネスセンタービル10F TEL 092-272-2787 創業・設立/1961年7月 資本金/40億円 事業内容/商業施設の開発・管理・運営、分譲・賃貸マンションの開発、オフィスビルの開発・管理 他 従業員/215人 売上高/237億円(2017年5月期単体) 関連会社/㈱サン・ライフ、㈱エフ・ジェイホテルズ、福岡地所シニアライフ㈱、福岡地所R&I㈱ 他

http://www.fukuokajisho.com