FEATURE

TheFace2019

玉屋


山喜多 映一

㈱玉屋 社長

加持 豊

㈱玉屋 専務

やまきた・えいいち(左)/熊本県出身。1954年4月3日生まれの65歳。慶應義塾大学経済学部卒。1978年4月福岡銀行入行、小倉、箱崎支店長などを歴任後、執行役員久留米営業部長を経て2007年3月に玉屋入社。08年3月執行役員経営企画本部長、09年3月常務、11年4月専務、16年1月から社長。趣味はゴルフ、ベーカリー巡り
かもち・ゆたか(右)/田川市出身、1957年7月5日生まれの62歳、久留米大学商学部卒。東芝半導体事業の経理・財務担当を経て90年8月に玉屋入社。2009年3月執行役員経理部長、16年1月常務、18年1月から専務。趣味は読書、スポーツ観戦

業界新時代に適応した施策に期待

好調な既存店のリニューアルやリフレッシュの一方で、今期は不採算店を撤退させるスクラップ&ビルドも行うなど、店舗の収益性向上と競争力強化に向けた体質改善が進んでいる。同時に女性の活躍を促す職場環境づくりをはじめ、仕事のやりがいや働き方改革を具現化するための提案制度の導入、さらに今年1月の全社員の家族を対象とした「総合福祉団体定期保険」への加入に続き、来春からは婦人科健診についても会社が全額費用負担を打ち出すなど、福利厚生も一層充実させ社内の活性化を図っている。
2018年2月に遊技機の射幸性を制限する規則改正が施行されたパチンコ業界。それから経過措置期間として1年半が過ぎたものの、製造能力、採算、検定基準のハードルから新規則機が十分に供給されず、台の入れ替えが思うように進んでいないのが現状だ。ホール側はいかにその打開策を見出し、ギャンブル依存症対策、そして遊技人口の裾野拡大につなげていけるかが大きなカギ。これまでも経営環境の変化を先取りした様々なアクションプランの遂行で存在感を高めてきた玉屋だけに、業界新時代における健全な発展、そして生き残りをかけた施策には大きな注目が集まる。

DATA
所在地/〒810-0003 福岡市中央区春吉3-12-1
TEL/092-718-3330
創業/1953年8月
設立/1991年2月
資本金/3,000万円
事業内容/パチンコ店の経営
従業員/約500人
売上高/413億円(2018年12月期)
店舗数/16店舗(福岡地区)本店、宗像店、室見店、新宮店、空港店、太宰府店、屋形原店、野方店、中尾店、大橋店、筑紫野店(飯塚地区)飯塚本町店、上三緒店、稲築店(佐賀地区)、唐津店、伊万里店

https://www.tamaya.gr.jp

(ふくおか経済2019年11月号FACE)