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TheFace2020

正晃ホールディングス


印 正哉

正晃ホールディングス㈱ 社長

印 正俊

正晃ホールディングス㈱ 副社長

いん・まさや(前)/福岡市出身。1954年2月23日生まれの66歳。福岡大学商学部卒。和光純薬工業㈱(現富士フイルム和光純薬㈱)勤務を経て、76年正晃化学薬品㈱に入社。85年常務、88年専務、91年社長(現任)。2015年に正晃HD㈱社長。趣味は車、カメラ、旅行
いん・まさとし(後)/福岡市出身。1982年9月9日生まれの38歳。福岡大学商学部卒。2006年に正晃入社、和光純薬工業㈱に出向。15年執行役員、16年取締役執行役員、18年常務、今年4月に副社長就任

創業70周年を経てグループ1000億円も射程に

2016年にグループ各社の責任を明確化するとともに、全国展開を見据えたエリア密着の経営体制の構築を目的に持株会社(HD)制を導入。傘下には中核である総合試薬ディーラー・正晃㈱など7社が連なり、年商900億円、社員800人の企業グループを形成する。  今般の新型コロナウイルス感染拡大の影響は少なからずあった。柱であるメディカル部門(医療用診断薬)は病院来院者の減少によりマイナス基調に転じた。ただ、以前からPCRなど本来研究用の機器として取り扱ってきたこともあり、新型コロナ感染による機器、試薬の需要拡大や、もう一方の柱であるサイエンス部門も好調だったことから全体としては、ほぼ当初計画通りの数字で推移している。「基幹事業が複数あったことが功を奏した。今後もサイエンスとメディカルの融合を図るともに、医療用ソフトの開発・販売や学術研究施設向け引越業務など、グループとしての総合力を高めていきたい」と気を引き締める。今年4月には長男の正俊副社長が代表権を持つとともに、正晃の副社長にも昇格。グループ内の営業全般を統括する立場となった。創業70周年の節目を経てグループ年商1000億円も射程に捉え、新たな布陣で大きな目標に邁進する。

DATA
正晃ホールディングス㈱ 
所在地/〒813-0062 福岡市東区松島3-34-33
TEL/092-626-8080㈹
設立/2015年10月
資本金/1,000万円

正晃㈱ 
所在地/〒813-0062 福岡市東区松島3-34-33
TEL/092-621-8199㈹
創業/1950年9月
設立/1955年10月
資本金/5,000万円
事業内容/基礎研究試薬、体外診断用医薬品、化学工業薬品、 理化学機器、医療用機器等の販売、コンピュータおよび関連ソフトウェアの開発・販売
売上高/571億円(2020年3月期)
従業員/481人

http://www.seikonet.co.jp

(ふくおか経済2020年11月号FACE)