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ふくおか経済EX 2020

(株)イオスコーポレーション


高付加価値の提案で「家」を売るから「暮らし」を売るへ

自社ブランドのライフスタイル提案型建売住宅「IDEA」シリーズの分譲を中心に不動産仲介・販売代理などを手掛け、着々と実績を伸ばしている。同シリーズの通算販売棟数は300棟を突破、3月には福岡市東区香椎駅前に初の営業所を開設した。昨年からは新卒採用を開始。働きやすい環境づくりにも力を注いでいる。

東区香椎駅前に初の営業所

自社ブランドのライフスタイル提案型建売住宅「IDEA」シリーズ。アイデア、工夫を意味するこのブランドネームには、「多くのアイデアを盛り込んだ企画性の高い家づくりで、お客さまの理想をカタチにしたい」という思いが込められている。
主力の「イデアコート」は、景観や街並みに溶け込む個性ある外観をはじめ、床暖房や制震ダンパー、ホームセキュリティなどのハイグレードな設備や照明配置から外構・植栽までこだわった高いデザイン性が特徴。加えて、バイクガレージや中2階の「ファミリーライブラリー」、「キッズステーション」など+αの空間づくりも強み。価格帯は3,000万円台~7,000万円台で、20代後半~40代前半のミドルアッパー層をターゲットにしている。同社の人気を不動のものにした看板商品だ。今夏には、福岡市早良区原で過去最大規模となる10区画の開発プロジェクトが始動する。うち2~3棟は同シリーズ初の平屋建てを計画しており、さらなる展開に注目が集まる。
一方で、18年から手掛ける「イデアキューブ」の伸長が著しい。20代~30代前半の若年層をターゲットに、価格帯は2,000万円台後半~3,000万円台に設定。シンプルな外観かつ多様なライフスタイルに対応する可変性の高い間取りが好評を博している。ジャーナルスタンダードファニチャーなど、インテリアショップのコーディネート家具付きである点も大きな特徴だ。発売から2年弱で同シリーズの4割を占めるまでに飛躍を遂げている。
伊藤治社長は「当社物件に住むこと自体に価値を感じられるブランドへの成長が不可欠。今後もニーズに合わせて進化させていきたい」と意気込む。イデアシリーズの通算販売棟数は300棟を突破。今期は年間60棟を目標に掲げ、近い将来に100棟の実現を目指す。3月16日には、初の店舗となる「福岡東営業所」(福岡市東区香椎駅前2丁目)を開設。オンリーワンの物件づくりと並行して、販売エリアの拡大にも力を注ぐ。

(写真上)3月16日に開設した「福岡東営業所」(福岡市東区香椎駅前2丁目)のエントランス
(中段・左から)イデアコート外観。中2階のファミリーライブラリー
(下段・左から)イデアキューブ外観。インテリアショップのコーディネート家具付き

新卒採用を本格化

昨年から新卒採用を開始し、今春には1期生が入社した。来春は4人の採用を目標に活動を本格化。将来の幹部候補として期待を寄せる。「土地の仕入れから建築、販売、アフターサービスまで全て自社で手掛ける一貫体制のため、仕事の幅やスキルアップの機会も豊富。社内では協力体制も整っており、幅広い知識が習得できる」と伊藤社長。自社ブランドだけでなく、大手・地場合わせて10社以上の他社物件も取り扱っており、営業活動に相乗効果を生んでいる。
また、資格取得応援制度や親孝行手当など、福利厚生の充実にも取り組む。リフレッシュ休暇などの各種休暇、昇降式デスクやフリーアドレスの導入など、働きやすい環境づくりに余念がない。そのほか、営業成績だけでなく、仕事に取り組む姿勢などを含めてバランス良く評価する「クラウド型人事評価システム」も導入。自律型人材の育成と正当な評価の実現を目指す。
「モノ消費からコト消費の時代を迎えた今、『家』を売るから『暮らし』を売るへ転換していく必要がある」。高付加価値のライフスタイル提案で、さらなる成長路線を描く。

伊藤 治 社長
いとう・おさむ/長崎県南島原市出身。1969年10月28日生まれの50歳。地場不動産会社、大手ハウスメーカーなどに約16年勤務し、2007年に同社設立。座右の銘は「ピンチはチャンス」

伊藤 治 社長
いとう・おさむ/長崎県南島原市出身。1969年10月28日生まれの50歳。地場不動産会社、大手ハウスメーカーなどに約16年勤務し、2007年に同社設立。座右の銘は「ピンチはチャンス」

採用情報
募集職種/営業、企画開発、施工管理、建築士、インテリアコーディネーター
応募資格/【新卒】短大、大学、大学院2021年卒業見込み(全学部全学科)、または卒業後3年未満
【中途】高卒以上、22歳〜39歳位まで
採用実績/20年度3人(中途含む)
採用予定/4人
問合せ先/TEL.092-834-3111
担当/人事採用係

(ふくおか経済EX2020年)