FEATURE

ふくおか経済EX 2013

新日本製薬㈱


生薬原料「甘草」の国内栽培に挑戦漢方薬の新シリーズも構想

化粧品・健康食品・医薬品製造販売、通信販売業の新日本製薬㈱(後藤孝洋社長)が、薬用植物「甘草(カンゾウ)」の国内初の商業栽培へ向けた取り組みに力を入れている。
甘草は漢方薬処方の約7割に使用されるものの、国内使用分のほとんどが中国など海外からの輸入に依存しているのが現状。同社では数年前から山口県岩国市の「岩国本郷研究所」で甘草の研究を始め、近年では国内の各自治体と連携協定を結んで試験栽培にも乗り出した。その中で今年2月には、江戸時代初期から甘草の栽培を開始し幕府に納めていた「高野家」があり、「甘草の里」とも言われる山梨県甲州市と包括連携協定を締結。効果的な国産甘草栽培について研究を進める。これにより地域振興や県産品の商品化はもとより、国産生薬拡大の第1歩につなげたい考え。後藤社長は「甘草の海外依存度低減や、安全かつ国産であることに高い価値観を消費者の方々に理解いただけるきっかけになった」と語る。もちろん、将来的には同社開発の医薬品・製剤にも甘草を原料として活用していく計画だ。
その医薬品分野では3月に新商品「ヨクイニン錠SH」を発売。主に40~60代女性で全身の肌荒れ、乾燥が気になる人に向けたもので、従来、生薬として用いられてきたヨクイニン(天然)のエキスを配合し錠剤にしている。同社では今後も随時、漢方薬の製品化を構想しており、13年中には複数アイテムで構成する漢方薬の新シリーズの商品化も計画されている。最近は医薬品のネット通販の議論もあるが、後藤社長は「消費者に必要なものが必要な時に提供できる環境が法整備とともに整えば、私どもにとっても消費者にとっても有益だ」と前向きだ。

好調な「ラフィネ」、化粧品はマルチチャネルへ

化粧品部門は、主力のオールインワン美容液ジェル「ラフィネパーフェクトワン」シリーズが累計販売個数1800万個を突破。昨秋発売のシリーズ最新作「ラフィネパーフェクトワンスーパーモイスト」は出足好調で、通販、直営店、百貨店、GMSなどマルチチャネルで取扱い、合わせて国内200店以上で販売されている。同時に、化粧品の商品流通において、新チャネルへの試みも始まった。
「中国・上海における化粧品・健康食品通販も着実に進んでいる」という後藤社長。ASEAN諸国への進出も見据えるという同社から、今後も目が離せない。

〈企業DATA〉
所在地 〒810-0042 福岡市中央区赤坂1-14-22 センチュリー赤坂門ビル
TEL 092-720-5800
FAX 092-720-5808
URL http://corporate.shinnihonseiyaku.co.jp/
設立 1992年3月
資本金 2億円
事業内容 化粧品・健康食品、医薬品の製造販売業及び通信販売事業、店舗販売事業。国産生薬の栽培事業
年商 208億円(2012年3月末現在)
代表者 後藤 孝洋
従業員 475人
関連会社 ㈱新日本医薬、㈱新日本ロジテック、㈱新日本リビング、㈱メルシス

〈採用情報〉
募集職種 総合職(経営管理、マーケティング、コンタクトセンター)・EC企画職
応募資格 2014年度卒業見込み
問合せ先 TEL.092-303-8301※マイナビ2014にてエントリー受付中
担当 人事課 和田

(ふくおか経済EX2013年)