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TheFace2016

富士通九州システムズ


松井 和男

㈱富士通九州システムズ 社長


まつい・かずお/京都府出身。1960年9月2日生まれの56歳。東京理科大学理学部卒。83年4月富士通㈱入社。14年12月からアシュアランス本部長を務めた後、今年4月から現職。労働省のハローワークのシステム構築の初代プロジェクト、法務省の登記システムの初代プロジェクト、NTT関連でコールセンターの自動音声のプロジェクトなどに携わった。趣味はゴルフ、将棋(5段、高校時代団体全国3位)、麻雀(大学選手権団体優勝)。中学時代は野球で京阪神大会優勝も

5年後、サービスビジネスを全社50%へ

4月に就任した松井和男社長。「Service on Engineering Company」をコーポレートメッセージに掲げる中、人数依存のビジネスからの脱却を図る。
そのために重点を置くのは、SaaSビジネスへの注力、同社独自の強みである新たな“とんがり”の育成、SIビジネスの良質化という3つのテーマだ。中でもSaaSビジネスは近年右肩上がりで成長。16年度は売上げ12億円、粗利で3億円以上の見込み。これを18年度には売上げ25億円、粗利で6億円以上を目指す。“とんがり”のひとつであるグローバルビジネスはアジアや欧州を中心に17カ国に拡大。ニュービジネスの検証や商品開発をはじめとした投資も1・5倍以上に増やした。これらを踏まえ、5年後には利益構造で同社独自のサービスビジネスを50%まで押し上げたい考えだ。
一方で働く環境づくりにも力を入れる。5月に移転した新本社はセキュリティや働きやすさを考慮したソリューションが目白押しの先進オフィス。就業体制も半日休暇や時短勤務で富士通本体の先を行く。
「挑戦者に失敗はない」とする松井社長。攻めでも守りでも、グループで特異の存在を目指す。

DATA
所在地/〒812-0007 福岡市博多区東比恵1-5-13 東比恵ビジネスセンターⅡ
TEL/092-260-6200
設立/1981年7月
資本金/3億円
事業内容/システム企画・コンサルティング、システム・インフラ構築サービス、クラウドサービス開発・販売ほか
従業員/1,493人
売上高/436億円(2016年3月期)
拠点/熊本、大分、長崎、佐賀、宮崎、東京、千葉、大阪
関連会社/㈱富士通九州システムサービス(100%出資子会社)、FQSポーランド㈲(100%出資子会社)

www.fujitsu.com/jp/group/kyushu/

(ふくおか経済 2016年11月号FACE)