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TheFace2016

博多阪急(阪急阪神百貨店)


並松 誠

博多阪急 店長
(㈱阪急阪神百貨店 取締役常務執行役員)


なみまつ・まこと/兵庫県尼崎市出身。1953年3月16日生まれの63歳。関西学院大学経済学部卒。75年㈱阪急百貨店(現エイチ・ツー・オー リテイリング㈱)入社。川西阪急などの支店開業に携わり、千里阪急次長、2003年4月執行役員、09年常務執行役員を経て、10年6月に㈱阪急阪神百貨店取締役常務執行役員に就任(現任)。06年4月から昨年3月まで阪急うめだ本店副本店長を務め、昨年4月現職に。趣味はジョギングとゴルフ、詩吟。今年11月福岡マラソンに初参加する

“店頭での買い物は楽しい”と思われる百貨店を追求

今年3月に開業5周年を迎えたJR博多駅ビル内の百貨店『博多阪急』は、売上高が年々右肩上がりだ。今年度上半期も熊本地震や台風などの影響があったものの、南側に商業施設などが誕生し、博多口側の導線が変化したことも味方につけ、前年同期を上回った。就任2年目の並松誠店長は「地元はもちろん、九州全域や訪日外国人のお客さまそれぞれのニーズをさらに売り場に反映していきたい」と抱負を語る。
今年は3月にM3階を九州最大級の時計売り場『ウォッチギャラリー』に改装。好調な6階紳士服フロアは3月に洋品雑貨、9月に高感度のカジュアルブランドを拡充した。地階食料品『うまちか!』も「他の人と違う博多土産を」との声に応え、10月に博多口側出入口横に博多阪急だけで買える土産菓子コーナーとして「めんべい」と「エール・エル」をオープンするなど、売り場の手直しは枚挙にいとまがない。
「今後も販売員の声や約60万人のカード会員データを活用し、売り場を活性化していく」と意欲的な並松店長。「百貨店は厳しいと言われるが、販売員との会話やコトコトステージでのイベントで豊かな暮らしへのヒントを提供していき、“店頭での買い物は楽しい”と思われる百貨店を追求していきたい」とさらなる進化を目指す。

DATA
博多阪急
所在地/〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL/092-461-1381
開業/2011年 3月
事業内容/百貨店業
売上高/439億円(2016年3月期単店)
従業員/3,000人(パート等含む)
㈱阪急阪神百貨店
本店/大阪市北区角田町8-7
設立/2007年10月
資本金/2億円(エイチ・ツー・オー リテイリング㈱100%出資)
店舗/阪急うめだ本店、阪神梅田本店など15店舗

www.hankyu-dept.co.jp/hakata/

(ふくおか経済 2016年11月号FACE)