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TheFace2022

博多阪急(阪急阪神百貨店)


亀井 潤一

博多阪急 店長
(㈱阪急阪神百貨店 常務執行役員)

かめい・じゅんいち/大阪府吹田市出身。1963年4月20日生まれの59歳。慶応義塾大学商学部卒。87年4月㈱阪急百貨店(現エイチ・ツー・オー リテイリング㈱)入社。06年有楽町阪急店長、09年四条河原町阪急店長、11年阪神本店婦人服商品統括部長、12年阪急本店婦人服商品統括部長などを歴任し、14年4月執行役員に就任。18年同第3店舗グループ担当を経て、21年1月常務執行役員に昇格し現職に。趣味はゴルフ
(写真)9月27日~10月2日に開催した『英国フェア2022』で約90種のスコッチウイスキーを揃えた「フィドラーズ・ウイスキーバー」にて

なくてはならない『楽しさ九州No.1百貨店』へ

21年度の売上高が前期比22%増となり、今年度上半期も2ケタ増で推移するJR博多駅ビル内の百貨店『博多阪急』。亀井潤一店長は「全体の売り上げについては18年度にはまだ少し届かないものの、インバウンドのお客さまを除く売り上げはコロナ前の水準まで回復してきた。小さなことを積み重ね、なくてはならない『楽しさ九州No.1百貨店』を愚直に追求していきたい」とリアル店舗の魅力向上で顧客との関係の深化を図る。
今秋の改装では1階の化粧品の一部を移設し、ラグジュアリーブランドを拡充。来春の地下鉄七隈線延伸開業に向けては、「博多駅を経由する人流が増えることはプラス。全館統一テーマで訴求するイベントやZ世代に向けた企画など、ここに来たら何か楽しいことがあると思っていただける仕掛けに磨きをかけたい」と期待する。
デジタル戦略では、「来店せずに店頭商品を注文できる『Remo Order』やLINEを用いた『御用聞き』が定着してきた。今後は本店と連携し催事と連動したECコンテンツも拡充する」とリアル店舗との融合を進める。価値観が多様化する中、店頭とデジタル両面で顧客接点を深め、その一人一人にとってなくてはならない “楽しさ九州No.1百貨店〟を目指す。

DATA
博多阪急 
所在地/〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL/092-461-1381
開業/2011年 3月
事業内容/百貨店業
売上高/約414億円(2022年3月期単店)
従業員/約320人

㈱阪急阪神百貨店 
本社/大阪市北区角田町8-7
設立/2007年10月
資本金/2億円(エイチ・ツー・オー リテイリング㈱100%出資)
店舗/阪急本店、阪神梅田本店など15店舗

https://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/

(ふくおか経済2022年11月号FACE)