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TheFace 2018

博多阪急・阪急阪神百貨店


大西 秀紀

博多阪急 店長
(㈱阪急阪神百貨店 常務執行役員)

おおにし・ひでき/大阪市出身。1963年4月17日生まれの55歳。立命館大学法学部卒。87年4月㈱阪急百貨店(現エイチ・ツー・オー リテイリング㈱)入社。2008年4月㈱阪急百貨店(現㈱阪急阪神百貨店)有楽町阪急店長、09年4月都筑阪急店長、10年4月神戸阪急店長、12年4月千里阪急店長を歴任。14年4月執行役員に就任し、ラグジュアリー商品統括部などを担当。今年4月常務執行役員に昇格し現職に。「赴任後、改めて九州の歴史や文化の奥深さを実感」し、多くの祭りや神事を見て回っている

上質・高感度の追求とともに地域に根差した百貨店へ

 昨年秋、婦人ファッションのさらなる上質・高感度化を軸に過去最大規模の改装を実施したJR博多駅ビル内の百貨店『博多阪急』。今年度上半期も拡充したラグジュアリーブランドをはじめ化粧品や食品が好調で、売上高は前年同期比14%増で推移する。4月に就任した大西秀紀店長は「ラグジュアリー商品担当として大改装を後方支援したが、ようやく百貨店らしい百貨店になってきた」と目を細める。
一方で、就任以来掲げるのが、上質・高感度な顧客にふさわしい商品構成や接客など、すべての面でワンランク上げていくための社員の意識改革だ。「われわれは情報リテーラー。外との交流でアンテナを張るとともに、店舗や商品のことをもっと知り、自分たちの言葉で紹介していかなければ」と5月から社員とのランチミーティングを実施し、意識改革を促している。
大改装で広域客やインバウンド客が狙い通り増え、今年度は目標の2年前倒しで売上高500億円を突破する勢いだが、「開業してまだ8年目。まだまだ地域の方に認めてもらえていない」と語る大西店長。「館内各所で年間4千回開催するイベントももっと楽しさを追求し、地元の方に博多阪急に行きたいと思ってもらいたい」とさらに地域に根差した百貨店を目指す。

DATA
博多阪急/〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL/092-461-1381
開業/2011年3月
事業内容/百貨店業
売上高/474億円(18年3月期単店)
従業員/3,000人(パート等含む)㈱阪急阪神百貨店 本店/大阪市北区角田町8-7
設立/2007年10月
資本金/2億円(エイチ・ツー・オー リテイリング㈱100%出資)
店舗/阪急うめだ本店、阪神梅田本店など14店舗

http://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/

(ふくおか経済2018年11月号FACE)