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南陽
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篠崎 学
㈱南陽 社長
しのざき・まなぶ／1968年7月21日生まれの55歳｡福岡市出身､修猷館高校―愛媛大学法文学部卒｡2001年6月同社に入社し､08年4月管理本部人事総務ｸﾞﾙｰﾌﾟ次長兼管理本部経営企画室長｡10年4月経営企画室長兼管理本部人事総務ｸﾞﾙｰﾌﾟ部長に就任し､11年6月取締役管理本部長兼経営企画室長に昇格｡18年6月から常務取締役管理本部長兼経営企画室長を務めていた｡趣味は投げ釣り
「社会からの要請に応える」新体制がスタート
６月に創業家以外では初のトップ就任となった篠崎学社長。武内英一郎・現代表取締役会長の想いを受け継ぎ、経営路線を踏襲する形で事業のさらなる拡大を目指す。
前期は売上高が前期比１３％増の３９３億３９００万円、経常利益が同２１・３％増の３２億２５００万円、２期連続の増収増益で過去最高益となった。経営のバトンを引き継ぐ最良の時期となったが直近では中国経済が不動産市場の低迷などを背景に国内需要の停滞が続いており、電子機器や機械部品を販売する同社の中国現地子会社や日本国内市場への深刻な影響も懸念されるため、「市場の動向を注視していきたい」と篠崎社長は現状に満足せず、気を引き締める。
新体制で目指すのは、社会からの要請に応えた製商品、サービスなどを顧客に提供していく仕組みの構築。特に近年成長をけん引してきた産業機器事業では、ＩｏＴやＡＩがトレンドだ。「人手不足の中で省人化ニーズは非常に高い。専門分野に強い企業とアライアンスを組みながら、ロボットだけを売るのではなく、生産工程や検査工程で効率化が図れる製商品の開発などに力を入れていきたい」と、新しい時代に向けて機械商社の使命を全うする。
DATA
所在地／〒812-8556 福岡市博多区博多駅前3-19-8
TEL ／092-472-7331(代)
創業／1950年5月
設立 ／1953年8月
資本金 ／11億8,187万円
事業内容 ／産業機器の販売、建設機械の販売及びレンタル
従業員／475人（連結）(2023年3月末現在)
売上高 ／393億3,900万円(23年3月期連結)
関係会社／㈱南陽レンテック、㈱南陽重車輌、共栄通信工業㈱、㈱戸髙製作所、㈱エイ・エス・エイ・ピイ、㈱浜村、南央国際貿易（上海）有限公司、㈱共立砕石所、建南和股份有限公司、NANYO ENGINEERING（MALAYSIA）SDN.BHD．
（ふくおか経済2023年11月号FACE）
