FEATURE

ふくおか経済EX 2013

㈱栄住産業


住宅屋根に最適な太陽光パネル設置工法
「サン・エナジールーフシステム」発売

金属防水工事業の㈱栄住産業は昨年、屋根一体型太陽光パネル設置工法「サン・エナジールーフシステム」を発売した。同社が開発した屋根に穴を開けないで太陽光を設置する工法は現在、日本各地に広がりを見せている。

屋根一体型太陽光パネル「サン・エナジールーフ」発売

金属防水加工の㈱栄住産業は昨年1月、屋根一体型太陽光パネル「サン・エナジールーフシステム」を発売した。再生可能エネルギーが注目されるようになって以来、同社の屋根に穴を開けない太陽光パネル設置システム「レインボウ・マグソーラーシステム」には大きな期待が寄せられているが、今回発売した「サン・エナジールーフシステム」は住宅屋根をメインとした商品となっている。仮に新築住宅に4kwの太陽光パネルを設置した物件を2200万円で購入した場合、月々のローン支払い額は約6万8000円となるが、太陽光パネルで発電した電力を売電することで月々約1万5000円の収入が期待でき、ローン支払い額を相殺すると返済額は5万3000円となる(年間日照時間を約1100時間で計算)。これは太陽光パネルを設置していない住宅ローンの返済額より約9000円も少なく、太陽光パネルを設置する大きなメリットとなる。

太陽光パネル設置によるトラブルを回避する工夫

住宅屋根に太陽光パネルを設置することは一般化されてきてはいるが、通常の設置法では太陽光パネルを取り付ける際に屋根に穴を空けることになり、漏水するトラブルが後を絶たない。施工業者では工事に携わる人材が不足していることもあり、人材育成は急務となっている。
その点、同社のシステムは屋根に強力な接着剤で土台を取り付け、磁石でソーラーパネルを取り付けるため屋根に一つの穴を開けることが無く漏水の心配が無い。また取り外しが簡単なため太陽光パネルの手入れも簡単というメリットがある。宇都社長は「太陽光パネルを取り付ける際に施主が一番心配するのは雨漏りしないかどうか。当社は金属防水加工を長年手がけてきたので、防水という分野でお客様に心配をかけることはない」と自信を見せる。

住宅屋根の可能性を最大限に広げる

同社が「屋根の革命」と銘打って開始した屋上緑化システム「スカイプロムナード」も引き続き好調だ。昨期は施工件数1800棟に達し今期は3000棟の施工を見込んでいる。国土の狭い日本の狭小住宅では庭を持つことができない家庭も多いが、屋上緑化を施すことで、屋根が庭の代わりとなり、子どもの遊び場やバーベキューをするスペースなど様々な用途が生まれる。
今後、新築住宅が減少すると言われている日本で、同社のシステムは工務店が新たな顧客を開拓するための一助となっていく。

宇都 正行(うと・まさゆき)社長
鹿児島市出身。1944年7月25日生まれの68歳。鹿児島経済大学卒。趣味はゴルフ

〈企業DATA〉
所在地 〒812-0063 福岡市東区原田3-5-6
TEL 092-622-6292
FAX 092-611-9697
URL http://www.eijyu.co.jp/
創業 1975年9月
設立 1976年2月
資本金 9800万円
事業内容 バルコニー設計施工、防水工事、屋上緑化工事、太陽光発電パネル販売・施工
従業員 170人

〈採用情報〉
募集職種 営業及び工務
応募資格 ①営業 大学卒 ②工務 高校卒
問合せ先 TEL.092-622-6292
担当 宇都翠

(ふくおか経済EX2013年)