FEATURE

ふくおか経済EX 2013

㈱チヨダ


ユニフォーム軸に新たなビジネスチャンスで販路拡大

企業ユニフォームディーラーとして、九州トップ実績を誇るチヨダは、ユニフォームを軸に職場や働く人の快適環境をサポートしている。近年は新たな付加価値ビジネスなどにも取り組んでおり、さらなる販路拡大を目指している。

スケールメリットと付加価値ビジネスを強みに

着るメディアとして、機能面はもちろん、企業の個性やカラーを周囲に認知させ、社員の帰属意識・規律を高める効果をもたらす「ユニフォーム」。その専門商社として、九州トップシェアを誇るのが㈱チヨダだ。
半世紀以上に渡って着々と築きあげた信頼と実績によって、業界でも全国有数の企業規模へと成長。そのスケールメリットと業者間ネットワークを生かした安定的な商品供給体制は同社の大きな強みである。
近年は事務服や作業服だけでなく、急速に需要が高まっている医療・福祉、それに飲食店を中心としたサービス分野など、取り扱う種目は多岐に渡る。
さらに最近では安全保護具や文具、事務機器、販促品をはじめ、介護施設向けの老人用玩具等の取り扱いも開始するなど、各業種・職場に対応した周辺商品の販売も展開。主力ビジネスの付加価値を高めるとともに、新市場開拓への活路を見出している。

対面販売とネット通販を組み合わせた新ビジネスを構想

また販売チャネルにおいては、営業マンが企業を訪問して受注する主力の外商やレンタル事業に加え、九州では珍しい大型ショールームを構える女性向けオフィスウェアショップ「オフィスライン」による小売事業も展開する。
さらに今後はネットを活用した新ビジネスの可能性にも期待を寄せる。「これまでの対面販売で培ったノウハウとネット通販を組み合わせた手法にもチャレンジしたい」とさらなる販路拡大に向けたビジネス構想を打ち明ける山口社長。近い将来にはメーカーとのコラボによってネット通販とリンクした実験店舗を出店することも視野に入れており、実現すれば、対面販売が持つメリットと広い商圏を持つネット通販の強みが融合した新たなビジネスモデルとして注目を集めそうだ。

得意の外商営業はさらなるスキルアップに期待

その一方、得意とするこれまでの外商部門のさらなるブラッシュアップにも余念がない。特に今年の営業テーマとして掲げているのが、顧客の見込み案件をいかにして増やしていくか。
「営業スタッフは単に受注、納品して終わりではなく、日頃のコンタクトの中で顧客のニーズを引き出し、新たな商談のチャンスにつなげる事が大切。そのためには訪問数を増やすだけでなく、提案力やコミュニケーション力など、一人ひとりの能力やスキルをさらに高めていかなければならない」。山口社長はそう語気を強める。
それを実現すべく同社では、外部研修をはじめとした徹底した社員教育のほか、全体ミーティングや個別面談も頻繁に実施。社内での情報共有や部下へのきめ細かな指導に生かしている。
「職場」や「働く人」といった広域的な市場において、常に時代を見据えた独自の発想力とアイデアで存在感を示してきた同社。これからもCSを追求した最高のパフォーマンスで、安全で快適な職場環境づくりをサポートしてく。

左から山口剛弘取締役社長室長、創業者の野田耕会長、山口進社長。後継者不足に悩む企業が多い中、親子3世代に渡る継承で永続企業への礎を築く

〈企業DATA〉
所在地 〒815-0032 福岡市南区塩原2-7-5
TEL 092-562-1221
FAX 092-562-2511
URL http://www.chiyoda-jp.com
創業 1961年8月
設立 1972年10月
資本金 1000万円
事業内容 企業ユニフォームの卸売・小売・レンタル
年商 13億5,000万円(12年07月期)
従業員 37人
出先 (支店)北九州、久留米、飯塚

(ふくおか経済EX2013年)