FEATURE

ふくおか経済EX 2012

㈱ふくや


来年、創業者・川原俊夫氏の生誕百周年を迎える
辛子明太子創業メーカー

博多を代表する味として地元・福岡のみならず全国で親しまれている「辛子明太子」。土産品や食卓の味として、多くのファンを持つ「辛子明太子」の創業メーカー・ふくやは新たな歴史を迎えようとしている。

4月に中洲の本店が改装オープン

昭和23(1948)年10月5日、戦災で焼け野原になった博多の街に少しずつ復興の兆しが見えはじめていた博多・中洲市場の一角に小さな食料品店が誕生した。店主の名は川原俊夫。妻・千鶴子とともに創業した15坪の店こそが、60余年続く「ふくや」の歴史の第一歩だった。
翌24年1月10日、博多の街で親しまれている「十日恵比須(えびす)」の日、俊夫氏は、それまで誰も食べたことのなかった新しい味を店に並べた。いまや全国で愛されている「味の明太子」の誕生だ。その後、何度も味の工夫を重ね、ようやく彼自身、納得のできるものをつくり上げた。さらに俊夫は、明太子の製法を知りたいという人には、それを惜しむことなく教えた。その結果、辛子明太子は博多の食文化を代表する全国区の商品へと育っていった。
そして来年、ふくやは創業者・川原俊夫氏の生誕100周年を迎える。この大きな節目に向け、ふくやでは様々なプロジェクトが進んでいる。今春、4月1日には福岡市中洲の本店が改装オープンする。これまではすべての店舗で内装を統一していたが、新本店は訪れる観光客も多いことからイメージを一新、昔ながらの雰囲気に包まれたつくりとなり、新たな観光の名所を目指す。
また、商品については「創業者・俊夫氏が現在生きていたら、どんな明太子をつくるだろう」をコンセプトに新商品「プレミアムめんたいこ」の研究が続いている。北海道産のスケトウダラの卵や今までとは違った唐辛子を使ったこだわりの逸品が、今夏までに誕生する予定だ。長年にわたり守り続けた品質はそのままに、新たな歴史を刻む商品として期待される。

(写真・左)4月にリニューアルオープンする本店イメージ(福岡市中洲)。(右)あじわい減塩明太子

個性あふれる「こだわりの味」の数々

伝統の「味の明太子」を大きな柱に、新しい明太子の研究・開発を進め、食卓を彩る様々な「こだわりの味」を提案し続けるふくや。顧客からの「塩分が気になる」というニーズに応えた「あじわい減塩明太子」は、塩分を35%カットした従来の「味の明太子・減塩」を一新、独自の製法で塩分だけをカットした。「単純に薄味にしたり、塩分を減らすのではなく、おいしい明太子という特性を表現した」と自信をのぞかせる。
このほかにも、国内で獲れたスケトウダラの卵だけを使用し、創業当時の味を再現した「味の明太子 復刻」。合成着色料や発色剤を使用せず天然色素成分のみを使った「明日(アシタ)のチカラ」。タラコを調味オイルに漬け込み、洋風の香りと味わいが特徴の「Olio(オーリオ)明太子」。世界でも最も辛いと言われる唐辛子・ハバネロや粗挽きとパウダーの2種類のブラックペッパーを使った「スパイシー明太子」など、バラエティー豊かな逸品が揃う。

川原 正孝 社長
かわはら・まさたか/福岡市出身、1950(昭和25)年3月18日生まれの62歳。福岡高校〜甲南大学経営学部卒。趣味は博多祇園山笠、ゴルフ

 

企業DATA
所在地 〒810-8629 福岡市博多区中洲2-6-10
TEL 092-291-3575
FAX 092-291-2460
URL http://www. fukuya.com
創業 1948年10月
設立 1980年8月
資本金 3,000万円
事業内容 辛子明太子の製造・販売、食品の卸売・小売
年商 161億3654万円(2011年3月期)
従業員 611人(2011年4月現在)

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(ふくおか経済EX2012年)