FEATURE

ふくおか経済EX 2010

㈱てんぐ屋産業


高級感溢れる“本物志向”の賃貸物件を提供

(写真)「テングット」物件の内部。高級感あふれる内観と贅沢なバスルーム設備が特徴

老舗企業が提案する上質な住空間

1918(大正7)年創業で長年福岡市民の生活に密接に関係してきた老舗寝具、不動産業の㈱てんぐ屋産業(福岡市早良区祖原、坂本薫社長)。戦前、戦後の綿製造、寝具小売業を経て、時代の変化を見据え不動産業への主力事業の転換が成功し、現在に至っている。
その同社が展開する物件「テングット」は賃貸マンションという固定概念に捉われず、素材やディテールにこだわった高級感溢れる“本物志向”の空間を提供。本社併設の「西新テングットシティ」はこだわりの住空間のほかに、スーパー、スポーツジム、飲食店なども入居し、西新のランドマークとして住民から親しまれている。そのほか祖原、片江、渡辺通に「テングット」物件があるが、その中でも昨年4月に完成した福岡市中央区の「テングット渡辺通」は同社の理想を追求した妥協のない「ハイグレード」な物件となっている。1LDKと2LDKの室内は収納を広くとり、ワンスペースごとにゆとりをもたせた快適空間を実現。全戸オール電化対応でキッチンにはIHヒーター、バスルームには浴室暖房換気乾燥機を完備し、暮らしの細部にまで差をつける内容になっている。また防犯面ではトリプルセキュリティシステムを採用。非接触対応キーによりエントランス、エレベーター、玄関と3カ所で来訪者をチェック。不審者の侵入を徹底的に防ぐ工夫をしている。その数多くの設備が「賃貸でここまで!」と思わせ、単身赴任者を中心に同物件が評判を呼んでいる。

創業100年に向け「住」と「眠」のサービスを充実

好調な不動産業ばかりでなく、創業事業である寝具業についても、百貨店などの寝具コーナーの縮小から顧客が同社へ戻り、売り上げもアップ。“ふとん”のてんぐ屋が再認識されている。
同社の坂本耕作専務は以前こんな言葉を顧客にかけられたという。「寝具のお客様には『てんぐ屋の布団で眠ったらぐっすり眠れた』、不動産のお客様からは退去時に『住み心地がよかった、また機会があったら是非住みたい』と言っていただけやりがいを感じた」と笑顔で話す。この言葉を励みに今後「住」と「眠」暮らしに関するサービスをさらに充実させ、迫る創業100年に向けて走り続ける。

坂本 薫 社長
さかもと・かおる/広島県安芸郡出身。1936年11月19日生まれの73歳。西南学院高校卒

 

企業DATA
所在地 〒814-0005 福岡市早良区祖原1-1
TEL 092-843-4661
FAX 092-831-3861
創業 1918年4月
設立 1972年5月
資本金 9000万円
事業内容 不動産賃貸、寝具・衣料品・室内装飾の小売
年商 9億3000万円
代表者 坂本薫
従業員 25人
出先 (店舗)西新テングッドシティ店(福岡市早良区祖原)、福重店(同市西区福重3丁目)
関連会社 ㈱坂本総業
URL http://www.tenguya.com

(ふくおか経済EX2010年)