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TheFace2023

マルゼンホールディングス


牛嶋 浩人

マルゼンホールディングス㈱ 会長

うしじま・ひろと/久留米市出身。1971年9月26日生まれの52歳。山口芸術短期大学卒。広告代理店に勤務しデザイン業務に従事。21歳で大型免許を取得し、23歳で佐川急便のドライバーに。同関連会社勤務を経て独立、「MARUZEN EXPRESS㈱」を設立した。趣味は海や山などへ仲間とツーリング、読書、映画鑑賞
(写真右)吸山太 営業本部営業部長 のみやま・ふとし/福岡県遠賀郡出身。1968年7月18日生まれの55歳。戸畑工業高校卒。87年佐川急便北九州営業所に入社し八幡西営業所、宗像営業所に配属。そこで当時の牛嶋会長と出会い2019年5月、MARUZEN EXP
RESS㈱に営業部長として入社した。趣味はゴルフ、釣り、ツーリング、北九州マラソン完走、別府100キロウォーク完歩

 

関東で拡大、自社の物流改革を加速

一般貨物、食品特化の輸送業を軸に3PLを確立した総合物流業を目指すマルゼングループ。今春、本社隣接用地を整備した倉庫拡張に続き、11月に関東2拠点目の営業所を千葉県船橋市に開設して輸送網を拡大する。
これまで九州・山口を圏域としていたが昨年11月、以北初進出の東京営業所を江戸川区東葛西に開設し保有トラックを現地に配備した。牛嶋会長は「関東は制度が整備され大口の引き合いが多く、生産性向上や一層の運営効率が図れる」と判断。近郊での案件増に備え同拠点から10キロ圏内に構えた。その場所は佐川グローバルロジティクス㈱(東京都)が初の冷凍冷蔵倉庫として7月に開設した施設で、業務を統括する吸山営業部長は「実績を積むことはもちろん最適な物流ノウハウを習得できることは大きい」と自社の物流改革に期待を寄せる。
近年の物流業界は労働力不足が顕在化。同社もドライバー不足の課題を抱え、業務の省力化を推し進めながら人材の適正な配置を思案している。「業界課題に向き合いながら、システムで解決できることは積極的に導入して安定した経営基盤を構築する」と牛嶋会長。生活のインフラに欠かせない物流という社会的使命の大きさを発信しながら堅実に進んでいく。

 

DATA
所在地/〒803-0801 北九州市小倉北区西港町15-6
TEL /093-562-5151
創業/2006年5月(MARUZEN EXPRESS㈱)
資本金 /1,000万円
事業内容 /一般貨物の輸送および一時保管業務、倉庫業、ホテル事業、資源運搬事業、建設
従業員 /約100人(グループ)
出先/福岡営業所(粕屋郡久山町久原4126番地)、東京営業所(東京都江戸川区東葛西)、関東拠点(千葉県船橋市栄町)
関連会社 /MARUZEN EXPRESS㈱、マルゼンレックス㈱、マルゼントラスト㈱、マルゼンロジスティクス㈱、㈱丸全開発

https://www.mrz-exp.co.jp/

(ふくおか経済2023年11月号FACE)