FEATURE

TheFace2011

ニシケン


水田 明義

㈱ニシケン 社長

『環境社会適応型企業』として前進、未来市場開拓へ!

建設機械のリースやレンタルという概念がなかった時代に、日本初の建設機材レンタル会社として誕生した㈱ニシケン。レンタル=モノを貸すという概念を払拭し、工法提案から技術支援まで一貫したコンサルティングで『総合レンタル業』という地位を確立、九州の建設機材レンタル業界でトップを走りながらも福祉、環境、アグリ分野へ進出し、その勢いはとどまることがない。「お客さまに求め続けられるためには、環境、社会、市場に適応する“環境社会適応型企業”として未来市場を開拓していく」と水田社長は唱える。
今年1月には東京支社を立ち上げ、近距離無線「ブルートゥース」機器の輸入販売を開始した。ブルートゥースは、携帯電話やデジタルオーディオプレーヤーを使う際、ワイヤレスでのデータ通信を可能とし、パソコンの各種周辺機器や音声操作対応のカーナビ、補聴器など幅広い分野での活用に期待が高まる。「世界の経済構造が大きく変化する今、数年先の成長のために何が必要か、何が起きているかに気付き、形にないものを形になすことが必要だ」と水田社長。その考えを表した“空気に爪を立てる”という独自の信条を貫き、より一層のスピードで各事業の成長を加速させていく。

水田 明義 みずた・あけよし/八女市出身。1940年11月3日生まれの71歳。趣味はゴルフ、旅行。“空気に爪を立てる”という独自の経営論をもち、徹底した現場主義で同社を牽引する。06年4月には「第33回経営者賞」を受賞した
(写真)
顧客の要望に、きめ細やかに対応する同社女性スタッフ

 

DATA
所在地/〒839-0804久留米市宮ノ陣町若松1番地の9
TEL/0942-35-5840
創業/1960年11月
資本金/8億5,738万円
事業内容/土木・建設工事用機械・仮設資材・トンネル用機械・計測機器などのレンタルおよび販売、福祉介護器具のレンタルおよび販売、グラフィック事業、環境関連事業、アグリ事業、ブルートゥースの輸入販売など
従業員/291人
売上高/150億円(2010年12月期)
拠点/九州7県(40カ所)、中国地区(7カ所)、関西(4カ所)、関東(1カ所)
関連会社/㈱アコル物産、㈱ニシケンエンジニアリング、㈱ニシケンテック

http://www.r-nishiken.co.jp

(ふくおか経済2011年11月号FACE)