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TheFace2007

ジャパンシーフーズ


井上 幸一

㈱ジャパンシーフーズ 社長

いのうえ・こういち/福岡市出身、1948年8月19日生まれの58歳。福岡大学法学部を卒業後、父親が経営する鮮魚小売業の㈱天龍に入社。77年に同社百貨店内店舗店長を経て、87年に㈱ジャパンシーフーズを設立し代表取締役社長(現職)。趣味は読書とゴルフ

新商品コラーゲンドレッシングで鮮魚購買層拡大へ

アジ・サバに特化した加工食品を量販店に提供している㈱ジャパンシーフーズ。創業21年目となる同社は、全国の量販店に商品を並べる日本一のアジ・サバ加工メーカーへと躍進し続けている。
「魚は栄養価の高い食品。多くの人に気軽に食べてほしい」と鮮魚離れが進む若年層や働く女性などが手に取りやすい商品を開発し、購買層拡大を目指している。調理しやすい“切り身”で提供するのに加え、“刺身は醤油で”という固定概念を払拭させるため、鮮魚に合う自社開発ドレッシングを付属している。
来春発表するのが“コラーゲンたっぷりのドレッシング”だ。安全な魚由来のマリンコラーゲンを主原料にしたドレッシングは、美容や健康志向の若い女性の注目を集める。同社の食品研究室で、鮮魚の皮からコラーゲンを抽出することに成功。鮮魚を取り扱う同社は、原料抽出から商品化まで一貫することで、新鮮で安全な商品提供を可能にしているのだ。
また春夏期間限定で定番商品となった梅シソ味のシメサバ“梅紫蘇〆鯖”に加え、“梅醤油ダレ付アジのたたき”も発売。今後もさらにアジ・サバが全国の食卓で愛される食材となるよう、“小さな魚 大きな夢”を理念に掲げ、研究開発を進めていく。

DATA
所在地/福岡市南区井尻5-20-29
TEL/092-593-7662
設立/1987年7月
創業/1987年9月
資本金/5,000万円
事業内容/生食用アジ、サバ、シメサバ加工卸
従業員数/140人
売上高/20億円(07年8月期)
出先/(工場)福岡市東区箱崎ふ頭5-9-29(食品研究室)同区社領1-11-9(営業所)関東、名古屋、大阪

http://www.jp-seafoods.com

(ふくおか経済2007年11月号FACE)