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サンレー


佐久間 庸和

㈱サンレー 社長

さくま・つねかず/北九州市出身。1963年5月10日生まれの60歳。早稲田大学政治経済学部卒。大手広告代理店を経て89年に冠婚葬祭大手(株)サンレー入社。2001年社長。全国冠婚葬祭互助会連盟会長、全日本冠婚葬祭互助協会副会長を歴任。九州国際大学客員教授。上智大学グリーフケア研究所客員教授も務めた。第2回孔子文化賞を故稲盛和夫氏と同時受賞。作家・一条真也としても執筆し、著書は累計115冊を超える。趣味は読書、映画鑑賞
(写真)サンレーグランドホールで「隣人祭り~秋の観月会~」を開催。今年還暦を迎え、知人から贈られた赤のネクタイを身につける佐久間社長

供養の形を変革する「リメンバー・フェス」

心を満月のごとく満たす「ハートフル」や、豊かな老いを表す「老福」、縁を再生・創造する「有縁社会」…。これまで時代への提言となる数々の「言葉の矢」を世に放ってきた。その根幹にあるのは「死はただ不幸なことではない。人生を締めくくる『詩』であり、死後の想いを示す『志』となるもの」という考え方である。そしていま新たに、供養の価値観を変革し、世界共通の形として定義する「リメンバー
・フェス」という言葉を生み出した。
これはお盆のアップデートを意味するもので、「亡くなった方を想い、供養するという大切な風習を受け継いでいかなければならない。そのためにはZ世代と言われる若者たちに響く形に進化させることが不可欠」と説明する。 そこからメキシコの「死者の日」や「ハロウィン」に着想し、供養と共に生きる喜びを分かち合い楽しむ日にしようと閃きを得た。そして、その対となるのが30年前に考案し、魂が月に還ることや、死に意味を持たせることを提唱した「ロマンティック・デス」。「リメンバー・フェスの日は、世界の皆が心と眼差しを一つにして月を見上げ、故人に想いを寄せる。そんな日があればきっと平和に結びつく」と願う佐久間社長。日本発の新たなセレモニーによって世界の縁がつながっていく。

 

DATA
所在地/〒802-0022 北九州市小倉北区上富野3-2-8
TEL/ 093-551-3030
創業/1966年11月
設立/1974年2月
資本金/2億7,250万円
事業内容/冠婚葬祭業全般(「松柏園ホテル」、結婚式場「ヴィラルーチェ」、「マリエールオークパイン」、葬祭会館「紫雲閣」、「サンレーグランドホテル」など)、介護事業「隣人館」
従業員/1,465人(グループ合計、22年12月)
売上高/178億1,667万円(2022年度実績)
拠点/(結婚式場)福岡、北陸、大分2、宮崎、沖縄(葬祭場)福岡48、北陸16、大分9、宮崎9、沖縄9
関連会社/㈱ハートピア、㈱クリーンサンジュウ、㈱オラシオン

https://www.sun-ray.co.jp/

(ふくおか経済2023年11月号FACE)