FEATURE

TheFace2006

アペックスフーズ


梶原 龍太

㈱アペックスフーズ 社長

かじわら・りゅうた/久留米市出身、1972年2月6日生まれの34歳、九州産業大学商学部商学科卒。創業前に究極の味を求め続けるべく、全国のラーメン店巡りに奔走。そして最も影響を受けたという「一風堂」の河原成美社長の下で半年間就業した後、99年5月に1号店の「龍の家上津店」を創業した。趣味はビデオ鑑賞、ドライブ

あくまで「地元の龍の家」にこだわった店舗展開を

ラーメン店「龍の家」を多店舗展開する㈱アペックスフーズ。今年3月には、静岡県浜松市に関東進出への足掛かりともなる九州外初店舗の「浜松べんがら横丁店」を出店したのに続き、4月には熊本2号店の「ワンダーシティ南熊本店」、さらに12月には同3号店目の出店も控えるなど、順調に店舗網を拡大中だ。
今期10月期決算も、これらの新規出店効果に加え、既存店舗の売り上げも久留米地区の2店舗を中心に順調に推移していることから、売上高は前年同期比40%増の5億3000万円、経常利益が同4倍の3000万円と大幅な増収増益を見込んでいる。「特に既存店では、店長を入れ替えるなどの人員転換も実施したことで、各店舗のモチベーションとオペレーション能力がアップし、それが集客効果にもつながっている」と分析する梶原社長。近年、最重要課題として取り組んできた人材育成面も徐々に実を結びつつあるだけに、今後の展開に向けても確かな手応えを感じているようだ。
2013年までには20店舗体制を目指す同社だが、梶原社長は最後にこう語気を強めた。「どこに出店しようが、常に『地元だけの龍の家』として愛され続けるためにも、決してネームバリューに頼る勢いに任せた店舗展開で、ファンを失望させることはしたくない・・・」。このこだわりだけは永久不変だ。

DATA
所在地/久留米市小頭4-136-1
TEL/0942-38-5800
設立/1998年12月
資本金/1,000万円
事業内容/ラーメン店の運営
従業員数/17人
年商/3億6,944万円(05年10月期)
店舗/上津店(久留米上津1丁目)、久留米インター店(同市御井旗崎1丁目)、ワシントン通り店(熊本市下通り2丁目)、ワンダーシティ南熊本店(熊本市九品寺6丁目)、べんがら横丁店(静岡県浜松市)

(ふくおか経済2006年11月号FACE)