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TheFace 2018

アキラ水産


安部 泰宏

㈱アキラ水産 社長

あべ・やすひろ/福岡市中央区出身。1939年3月29日生まれの79歳。福岡大学付属大濠高校卒。趣味はゴルフ。全国水産物卸組合連合会副会長。九州地区水産物卸組合連合会会長。福岡市鮮魚仲卸協同組合理事長。福岡魚食普及推進協議会会長。地場経済界に広く交流を持ち、2004年7月福岡城西ロータリークラブ会長。05年4月藍綬褒章、11年6月旭日双光章。福岡商工会議所では議員(卸売商業部会長)などを経て14年11月から副会頭(現在5年目)

MSC/CoC認証取得、取扱品強化

先に移転開場した東京・豊洲市場は、一時期より仲卸の数が半減。また、今年から卸売市場法改正で業界環境は厳しさを増す。その中でアキラ水産は1918年の創業以来受け継ぐDNA「顧客目線」を強く守り抜いている。
柳橋連合市場の前身で同社のルーツである「明市場」から仲卸業への転換を経て現在に至るまで、常に顧客側に立ってその時代時代のニーズに応えてきた。特に安部社長がトップに立ってからは、先見の明でいち早く量販店対応に品揃えを強化。2000年代に入ると、取引先の加工作業を軽減すべく、自社で専用工場を設け、加工業まで業容を拡大させた。
当然、顧客が一番求める「安心安全」についても徹底した追求が続く。
2006年には鮮魚仲卸として全国初のISO9001認証を取得。16年に開設した「アキラ水産古賀工場」はHACCP(ハサップ)にも対応している。そして、今年3月には鮮魚市場・西卸売場棟内の加工場において、MSC認証(海洋自然環境や水産資源を守って獲られた水産物に与えられる認証)を取得した水産物を適切に管理するためのCoC認証(加工流通過程の管理)を取得。取扱商品の幅も広がった。

DATA
所在地/〒810-0072 福岡市中央区長浜3-11-3-711
TEL/092-711-6601
創業/1918年(大正7年)
設立/1947年4月
資本金/4,850万円
事業内容/(福岡市中央卸売市場)鮮魚仲卸全般
従業員/81人(グループ)
売上高/103億円(グループ)
関連会社/㈱コウトク水産、㈱一心、㈱安部水産、㈱四季海鱻、㈱アキラ・トータルプランニング

https://www.akirasuisan.co.jp

(ふくおか経済2018年11月号FACE)