FEATURE

TheFace2007

むらつ歯科クリニック


村津 和正

(医)むらつ歯科クリニック 理事長・歯学博士

むらつ・かずまさ/九州大学歯学部卒、同大学院博士課程修了。テキサス大学生命医学研究所留学。歯学博士。九州大学健康科学センターにて日本で最初の健康外来歯科口腔内科を担当し、「歯と命のつながり」を追究し続けている。理事長を務めるNPO法人日本歯臓協会では、昨年、「虫歯菌根絶」を訴えるため、2万6333人の署名を集め内閣府に提出した。趣味は空手(6段)、ゴルフ、ピアノ演奏、茶道。最近は市民マラソン大会にも積極的に出場している。著書に「歯は臓器だった」「歯は中枢だった」(KOS刊)、「歯はウソをつかない」(三五館刊)など
(写真)9月、「シティマラソン福岡」に参加した村津理事長(前列中央)とクリニックのメンバー。右上写真は出演した「世界一受けたい授業」のリハーサル風景(大井徐子撮影)

「歯は臓器」を、いよいよ常識へ

「歯は命とつながる臓器なんです—」。
力強い言葉に、出演者たちがうなずく。
今年2月、人気TV番組「世界一受けたい授業」(日本テレビ)に出演し、20年来の研究を通して訴え続けている村津博士の“想い”が、改めて全国に発信された瞬間だった。翌日からの反響の大きさは想像に難くない。
氏は、九大大学院博士課程修了後、テキサス大学留学を経て九州大学健康科学センターでの調査に参加。そこで、「歯は噛むためだけの道具ではなく臓器であり中枢」という事に気付いた。
以来、むらつ歯科クリニック・KOS九州口腔健康科学センターでは「歯は臓器」に基づいた「歯臓治療」を実践。虫歯予防と噛み合わせ、歯が全身に及ぼす影響などを重視した治療で、歯の改善と歯が原因で引き起こされた全身的な不調や病気、脳の働きなどの回復と向上を導いてきた。当初から全国から患者が訪れ、開院15周年となった今では、臨床実施5800症例、インプラント手術も5000本を超える。
10月には、自身8冊目となる著書「歯は命とつながる臓器〜それは、脳のセンサーでもある」を発行。TV出演時の内容をさらに詳しくし、「歯の噛み合わせが命の輝きをくまなく全身に行き渡らせ、人間性も向上させる」ことを伝えている。
「現在、そしゃく器官としての認識で止まっている歯の全身における位置付け、真実が見えてきた。『歯は臓器』がいよいよ常識になることが大事だと思う。そして、早く、歯があるのが当たり前の社会を実現させたい」。
村津博士が意気込みをみせた。

「歯は命とつながる臓器〜それは、脳のセンサーでもある」(三五館)

DATA
所在地/福岡市博多区博多駅前2-5-9萬代ビル1〜5F、8F
TEL/092-476-0808
FAX/092-476-0809
診療時間/午前9時30分〜午後6時まで

http://www.muratsu-dc.jp

(ふくおか経済2007年11月号FACE)