COMPANY

100年企業への挑戦
「食」の多角化で次の半世紀へ

谷尾一也社長
たにお・かずや/福岡県直方市出身。1967年5月24日生まれの59歳。89年明治屋産業㈱入社、2000年6月常務取締役、9月代表取締役副社長、14年6月代表取締役社長。趣味はゴルフ

 

1962年、宮田町で食肉小売業として創業し、今年で64年を迎えた明治屋産業。25年3月期決算ではグループ連結売上高448億円を達成。「食の販売を通して社会に貢献し、社業の発展に努めます」という経営理念のもと、食の川上から川下までを網羅するグループへと成長を遂げている。

100年企業へ掲げる「アズワン」

創業64年を迎え次なる「100年企業」への礎として注力しているのが、2024年に始動したブランディングプロジェクトだ。「アズワン(As One)」というスローガンを掲げ、全従業員が一枚岩となって進むインナーブランディングを強化。象徴的な施策として、社内で「褒めあう、讃えあう文化」を根付かせるための表彰制度「アズワンアワード」を実施した。部署や役職の垣根を越え互いの貢献を可視化することで、組織の活力を最大化する狙いだ。
また、事業部制を強化することで各現場の責任と権限を明確化。変化の激しい食の市場トレンドに対する迅速な意思決定と、現場独自の市場対応力を向上させ、持続可能な経営基盤を構築している。

(写真)熟練のバイヤーが仕入れた高品質な肉を取り扱う「壱丁田」

 

全国の「食」を支える存在へ

地元福岡では「直方がんだ びっくり市」の圧倒的な集客力とともに知られている同社。週末ごとに数万人が訪れる巨大マーケットは「食のワンダーランド」として強い存在感を放つ。だが、その事業領域は九州にとどまらない。1988年の神奈川県川崎市への出店を契機に本格的な全国展開を加速、現在基幹事業である精肉専門店は、北は秋田から南は鹿児島まで全国の百貨店やスーパーマーケット内に63店舗を構える。特に併設される「肉惣菜」は専門店ならではの品質で高い支持を得ている。
さらに、首都圏での知名度を飛躍的に高めたのが中華点心専門店「PAOPAO」だ。首都圏の主要駅や百貨店を中心に40店舗を展開。店頭で一つひとつ丁寧に包み上げる「手作り・出来立て」の肉まん・肉シューマイは、首都圏の駅ナカ・駅チカにおける定番となっている。

(写真)関東を中心に展開する本格点心「PAOPAO」

 

「新業態」への飽くなき挑戦

創業からの伝統を守りながらも25年4月、天神ビッグバンの象徴である「ワンビル」に新業態「タベリーウォーカー」を出店した。びっくり市から発展したグロッサリー「タベルト」と、1984年創業のイタリアンレストラン「ミラノ亭」の技術を融合、物販と飲食がボーダレスに交わる新発想の店舗だ。
また、これまでのテナント出店で培ったノウハウを生かした路面店展開にも注力。東京の活気ある商店街として知られる「武蔵小山」や「巣鴨」に出店した店舗では、新鮮な精肉や揚げたてのコロッケが地域住民の胃袋を掴み、売り上げは右肩上がりを記録している。和牛の魅力を追求した弁当・惣菜の新ブランド「博多 肉の壱丁田」も関東圏で6店舗まで拡大しており、肉のスペシャリストとしての矜持を示している。

次世代と未来を創る環境づくり

100年企業を見据え、「人」を最大の資産と位置付ける同社。若手が安心して挑戦できる環境整備の一環として「奨学金返還支援制度」を新たに導入した。30歳未満の正社員を対象に、月額最大1万円(最長15年間)を会社が日本学生支援機構へ直接送金する。経済的・心理的負担を軽減することで、若手社員が将来への不安なく、仕事を通じて自己実現を図れるようバックアップする狙いだ。
「本物をめざす」という谷尾社長の信念は、提供する商品だけでなく、働く環境や組織のあり方にも貫かれている。福岡から全国へ、そして創業100年という節目を見据えて、伝統の継承と革新的な組織改革を両輪に、食の未来を切り拓いていく。

 

 

採用情報
募集職種/ 総合職・地域職
応募資格/ 2027年3月卒業見込み
(既卒3年以内応募可)
採用実績/2026年度13人
採用予定/26人
年間休日/110日
問合せ先/TEL.0120-504-508
担  当/中島

(ふくおか経済EX2026年)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
明治屋産業(株) (メイジヤサンギョウ(カ)
代表者名
谷尾一也
所在地
〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2-14-1 [MAP]
TEL
092-432-9511
企業ホームページ
https://www.mj-sangyo.co.jp/
設立
1972年4月
創業
1962年3月
資本金
448億円(2025年3月期グループ合計)
従業員数
920人