COMPANY

創業30周年、札幌事務所開設でさらなる高みを目指す

（写真）社員公募で選ばれたスローガンを背景に集合写真に写る福岡事務所メンバー

売上高、従業員数、資格保有者数が国内トップクラスの建築積算専門事務所は今年8月、創業30周年を迎える。2023年4月期も30年連続増収増益を見込む中、5月には9拠点目となる札幌事務所を開設。事業拡大の歩みを続けながら「技術日本一の建築積算事務所」を目指している。

5月、札幌市中央区に札幌事務所開設

数的根拠に基づき、建築物の価値や必要な材料を算出する建築積算サービスを展開。売上高、従業員数、資格保有者数が国内トップクラスに成長した建築積算専門事務所は今年8月、創業30周年を迎える。小佐古哲哉社長は「特にこの2、3年はコロナ禍で社会活動の制限が続くなど苦しい時期だった。それでも受注を減らさなかったのは、リモートで業務に励み、日々の暮らしを自省しながら仕事に取り組んでくれた社員のおかげ」と感謝する。
この5月には、2021年6月に東京第二事務所を開設して以来、9拠点目となる札幌事務所を札幌市中央区に開設。6人体制で始動し、広島、東京事務所などで扱っていた北海道の受注案件を現地対応に切り替えて既存顧客のフォローを充実させるほか、北海道新幹線延伸で都市開発が活発な札幌市含む北海道全域での新規開拓を強化していく。

徹底した社員教育で積算の基本技術を継承

30周年を迎え、次世代を担う人材発掘を進めている同社では、原点に立ち返り、積算の基本技術継承を推進している。
2011年4月から始まった体系化された新入社員研修制度では、「美しい計算式と言われる細部にまでこだわった仕事を極めてほしい」と願う創業者の寳部勝彦会長が培った知識や技術ノウハウを継承。入社後3カ月～9カ月の期間、設計図の見方など建築の基礎から、積算基準や手順などの基礎、積算実務までをじっくりと指導。それに加えて、あいさつや電話応対などのビジネスマナーを一社会人として成長できるように教えている。
また、魅力的なリーダーの下で学べる環境を整備するため、管理職研修も促進。社内講義の開催などで積算のみならず、建築業界の技術革新に対応できる知識を身に付けた真の建築積算のプロを育成し、会社のさらなる成長に繋げる狙いだ。
その一方で、志の高い、技術のある社員を正当に評価する人事考課制度の改革も同時に推し進めていく。

（写真）昨年10月に3年ぶりに全国各拠点から社員を集めて実施した「第40回えにし杯ゴルフコンペ」

30年連続増収増益技術日本一目指して邁進

建築積算士の資格を持つ専門性の高い人材が「迅速・正確・親切」に業務を遂行した結果、2023年4月期も創業以来30年連続増収増益を見込む縁。来期以降は建設業界の慢性的な人手不足に対応するため、ゼネコンの業務支援など新領域の事業にも果敢に挑戦するほか、積算サービスの質向上を担うシステムへの積極投資なども検討している。
経営計画で「技術日本一の建築積算事務所」を目標に掲げる縁。変化が進む日本の建築生産システムで、ますます積算業務が重要となる中、小佐古社長は「コストマネジメントのプロフェッショナル集団として、究極の目標である過失“0”を目指し、世界に通ずる技術力を身に付けたい」とさらなる発展を誓った。

小佐古哲哉 社長 こさこ・てつや／1964年11月26日生まれの58歳。建築会社、積算事務所での勤務を経て縁に入社、広島事務所所長、副社長を務め、2011年5月に社長就任。趣味は読書

採用情報
募集職種／建築積算業
応募資格／建築の経験者や技術者、および建築を学びたい方　※全国の希望勤務地に配属
採用実績／2023年度8人
採用予定／16人
年間休日／115日
問合せ先／TEL.092-452-1120

（ふくおか経済EX2023年）