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バイオプラントで循環型社会を牽引
電気・機械設備の設計施工を手掛ける同社は、長年培ったプラントエンジニアリングの知見を生かし、バイオマス事業を本格化させている。1月には八女市と地域資源活用に関する連携協定を締結したほか、2月には九州電気専門学校内にラボを開設し、産官学連携による循環型社会の実現を加速している。
水処理プラントの技術を応用
バイオ事業へ参入
1963年の創業以来、公共の水処理施設における電気設備や機械設備の保守・施工を主軸に成長を遂げてきた。直近の2025年12月期決算では、売上高約17億5,000万円を確保する見通しだ。この安定した経営基盤を支えるのが、水質の異なる様々な「流体」を緻密に制御するプラントエンジニアリングの知見である。
現在、注力しているのがバイオプラント事業だ。水処理におけるポンプやバルブ、各種装置の制御技術はバイオマスの処理工程と共通項が多く、既存のノウハウをそのまま転用できる強みがある。特にバイオ燃料の精製過程で不可欠な「温度管理」や「発酵制御」において、同社の技術は高い親和性を発揮している。
秀嶋社長は「流体を扱うプラントの概念は入り口から出口まで一貫しているので、水の制御の応用でバイオマスプラントを制御することができる。基礎となる電気・機械工事を徹底しているからこそ、新領域へ挑戦できている」と強調する。
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| (写真)八女市との連携協定締結式 |
八女市と連携協定
竹や廃木材を地域エネルギーへ
1月、八女市(簑原悠太朗市長)と、地域資源の活用を通じた産業発展を目的とする連携協定を締結した。竹林の整備や廃木材の処理といった地域課題に対し、同社のバイオ技術とプラント制御技術を掛け合わせることで、未利用資源の価値化・循環化を目指すものだ。
本協定では単なる設備導入にとどまらず、共同研究や市有施設の利活用、さらには実証・運用を担える人材育成までを網羅する。大規模な施設に頼るのではなく、地域ごとに最適化された中小型の「分散型プラント」を普及させることで、輸送コストを抑えた効率的な資源循環を実現する。自治体の環境負荷低減と、災害時のエネルギー自立化という両面から、持続可能なまちづくりに貢献する構想だ。
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| (写真)2月に開設した実証開発拠点「Eラボ」 |
専門学校と連携しラボ開設
次世代へ繋ぐ研究拠点へ
同社の技術の核を担うのが、2月に開設した九州電気専門学校内での実証開発拠点「Eラボ」だ。現在、ここでは福岡市の公募事業として、分別の難しい「事業系紙ごみ」の再資源化に取り組む。プラスチックやラミネート加工が混在し、多くが焼却処分されている事業所からの紙ごみを、研究開発部の4人体制で化学的に分解・分離し、バイオエタノール等として取り出す検証を重ねている。
特筆すべきは、都市部の空き空間にも設置可能なサイズにまでパッケージ化した「分散型ミニプラント」の製品化だ。3年後の実用化を目指すこの技術は、排出源のすぐそばで処理を行う新たな都市型インフラの形を提示している。また、同校との連携は教育的側面も併せ持つ。将来的にカリキュラムへの導入を検討しており、最新技術を教育現場に提供することで、次世代の技術者育成という地域貢献も視野に入れている。
「売るよりも作ることが得意な技術者集団」と自社を評する秀嶋社長。2026年12月期は売上高18億円の大台突破を目標に掲げる。社員のほとんどが国家資格を持つ高い専門性を武器に、既存のプラント保守という「守り」と、バイオという「攻め」を両輪で回し、福岡の持続可能な未来を支える情報インフラ企業へと進化を遂げる。
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| 秀嶋克仁社長 ひでしま・かつひと/福岡市出身。1982年9月28日生まれの43歳。福岡大学工学部電気工学科卒。2017年3月社長就任。趣味は囲碁、映画鑑賞 |
採用情報
募集職種/技術職、設計開発職、営業職
応募資格/大卒、専門学校卒、高卒
採用実績/2026年度1人
採用予定/多数
インターンシップ/随時開催
年間休日/120日
問合せ先/TEL.092-281-1717
担 当/福田
(ふくおか経済EX2026年)




