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売買・管理事業で急成長、総合不動産業の実現へ

（写真右上） 古川永朗 社長（左）／ふるかわ・のりあき／糸島市出身。1981年7月8日生まれの41歳。玄洋高校卒。22歳で不動産業界に入る 坂東真一 専務（右）／ばんどう・しんいち／福岡市西区出身。1982年2月2日生まれの41歳。玄洋高校卒。真永不動産の立ち上げに参画 （写真左）本社事務所はシノケン博多ビル（博多駅南1丁目）の1、9階に入居 （右下）1階の賃貸事業部

区分マンションなど収益物件の売買事業、オーナーファーストの賃貸管理事業で急成長する㈱真永不動産。年々伸長する両事業において、今後は専門人材の育成・採用に注力し、関東進出も視野に入れる。そして事業に一体感と厚みを一層持たせることで、「総合不動産業」の実現に向け闘志を燃やす。

売上の７割を占める売買事業が好調

古川社長と坂東専務はもともと、玄洋高校（福岡市西区）の同級生。古川社長は不動産会社を、坂東専務は中古車販売を経て、「古川永朗」・「坂東真一」から採用した「真永不動産」を2人で立ち上げた。出会いから20年以上が経った今でも、少なくとも週一回は食事を共にする仲だそうで、二人三脚で経営の舵取りを行う。
8期目を迎える今年3月期の売上高は初の30億円を突破する見込みで、破竹の勢いで成長路線を歩む。売上高の7割を占める売買事業では、福岡市博多区・中央区エリアかつ築20年内を条件とした区分マンションを取り扱う。福岡市都心部では競合他社がひしめき合う中、近年の同社では仲介会社の紹介を中心に年間の買い取り件数は延べ140〜150件を数える。坂東真一専務は「当社としては安定的な買い取り件数になってきた」と話し、続いて「多くの売り物件をもつ仲介会社さんのおかげ。なのでこれからも幅広い業者さんとのつながりは欠かせない。感謝は尽きません」と思いを口にする。また、昨年からは同社が仲介業者になることも。売り手と買い手の双方にとって、付加価値の高い仲介サービスを提供している。加えて、販売部隊には地場の不動産営業マンだった古川社長をはじめ、複数の不動産会社を経て入社した業界歴10年以上の専門人材が揃う。古川社長は「今後は物件の仕入れ・販売部隊の育成と新規採用に一層取り組むことで、これからもお客さんのニーズにたくさん応える会社でありたい」と目を輝かせる。今期は市場が大きい関東エリアの拠点開設も視野に入れている。

オーナー目線の管理体制が強み設立8年で管理戸数1000戸

一方で、管理戸数1000戸の不動産管理事業も同社の収益基盤を強固にしている。既存オーナーの紹介をメインに毎年100戸〜120戸ペースで伸長。その要因について、古川社長は「オーナーさんの目線に立った管理サービスが功を奏している」と自信を見せる。契約更新時の煩雑さを解消する電子契約サービスや付帯設備の故障時に対応する設備保証サービスの導入。そして同社の管理方式として、一般管理に加えて家賃保証などを行う独自の管理方式も採用する。仮にオーナーが独自の管理方式を選択する場合、同社が入退去時の内装代など原状回復費用をすべて負担するほか、いつでも管理方式の見直しに応じるなど、そうした手厚いサポートに支持が集まる。将来的には現在の5倍にあたる管理戸数5000戸を目指す方針だ。

（写真）「SHINEI薬院 BLD.」（福岡市中央区薬院3丁目）。完成は昨年10月

昨年プライバシーマークを取得
コンプライアンス遵守の経営へ

昨年10月には、同社初のオフィスビル「SHINEI薬院BLD.」が完成した。場所は福岡市中央区薬院3丁目の学習塾・明光義塾薬院本校教室南側で、薬院駅からの交通アクセスも良好だ。敷地面積356㎡で、鉄筋コンクリート造6階建てで延べ床面積973㎡。現在は一棟貸しを行っており、表面利回り6%を見込む自社の収益物件として、同社が賃貸管理も手掛けている。
一方で、近年は社内体制の整備に着手しており、昨年はプライバシーマークを取得した。顧客情報の管理体制の強化が狙いだが、「以前からコンプライアンス遵守に重点を置いた経営をしてきたが、さらに充実させていきたい」と気を引き締める。今後は不動産売買業と賃貸管理業に一層の厚みと一体感を持たせ、「総合不動産業」への歩を着実に進めていく構えだ。

採用情報
募集職種／不動産営業職
応募資格／学部学科不問
採用実績／2023年度3人
採用予定／3人
年間休日／110日
問合せ先／TEL.092-292-9501
担　　当／坂東

（ふくおか経済EX2023年）