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よりよい未来へ社会課題解決にグループ一丸で挑む

（写真左上）インドネシアの看護大学から招いたインターンシップ生と記念撮影
（右上）「福岡県SDGs登録制度」の登録証を授与された山本社長
（下）入居者の介護に勤しむ外国人職員

東証スタンダード企業の㈱ウチヤマホールディングスは、介護事業を成長戦略の中核に据えて事業を展開。高齢化社会の需要に応える介護事業の強化、および介護周辺事業の新規開発を推進するとともに、業界の人手不足解消など社会課題の解決に向けた取り組みにも励んでいる。

新規事業創出する介護事業と社会課題に挑むカラオケ・飲食事業

今年1月、熊本県菊池市に障がい児通所支援事業放課後等デイサービス「さわやか愛の家きくち館」を開設し、全国121施設198事業所体制になった介護事業の㈱さわやか倶楽部（山本武博社長）。2023年度以降も東京都、愛知県で介護付有料老人ホーム、九州中心に放課後等デイサービスを新設するなど拡大を続ける。
そのさわやか倶楽部では昨年11月、SBI新生銀行から「新生ソーシャルローン」を借り入れた。社会課題の解決に繋がる事業や、社会的に影響力を持つ事業に対して資金使途を限定したローンで、高齢化社会の課題解決に励む姿勢や、地域に必要とされる障がい者支援サービスの開発・提供している点が評価された。資金は、放課後等デイサービス事業所4施設の開所に係った先行費用に充当。山本社長は「介護事業を通じて、社会課題解決に関する取り組みをさらに推進したい」と意気込みを見せる。
また、事業拡大に伴う介護職員の増員を図るため、技能実習生や在留資格「特定技能」を有する外国人の積極採用を進めている。総務部に海外業務課を設け生活サポートに努めているほか、久留米大学医学部、東京家政大学健康科学部と連携し、外国人職員に対する心身の健康支援も実施。外国人材が安心して働ける職場環境を整備している。
さらに、昨年8月に出入国在留管理庁長官から特定技能外国人材の支援業務を受託できる「登録支援機関」の許認可を取得。それに伴い、昨年12月には有料職業紹介事業の許可も取得し、人材紹介事業に参入した。今後は、さわやか倶楽部連結子会社で職業訓練校を運営するPT.Sawayaka Fujindo Indonesia（インドネシア）との連携を強化。在留資格「特定技能」を取得したインドネシア人の日本在留中の支援や、特定技能外国人の受け入れ企業のサポートを行うのに加え、特定技能外国人採用を計画する介護事業会社などに対して、外国人材の紹介を提案する。そのほか、福祉用具の貸与や販売を行う「さわやかケアサポート事業」も拡充。入居者に必要な日用品の販売も開始するなど、新規事業創出を引き続き推し進める。
一方、カラオケ、飲食事業の㈱ボナー（歌野繁美社長）は、行動制限緩和による集客回復で事業も上向きとなる中、大阪市の認定NPO法人D×Pと連携。カラオケ店を通じて、不登校や中退、困窮で悩む若年者を支援するなど、社会課題の解決にも励んでいる。

（写真上）愛知県江南市の介護付有料老人ホーム「さわやか こうなん館」 （下）熊本県菊池市の放課後等デイ「さわやか愛の家きくち館」は今年1月開所

福岡県SDGs登録制度に認定

創業者の内山文治会長が一貫して目指してきた「社会貢献できる会社」を継承し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを促進するウチヤマホールディングス。「北九州SDGs登録制度」に認定されている同社は今年2月、㈱さわやか倶楽部、㈱ボナーとともに「福岡県SDGs登録制度」にも認定された。引き続き、外国人介護職員の常時雇用や、女性の働きやすい職場づくりなど、グループ全体の持続的な成長に繋がる施策を実行する構えで、山本社長は「企業理念の『慈愛の心』『尊厳を守る』『お客様第一主義』の3つの柱をベースに、これからも不変の社会的使命である持続可能な社会の実現に貢献していく」と力強く宣言した。

山本武博 社長 やまもと・たけひろ／山口県山陽小野田市出身。1971年1月30日生まれの52歳。北九州大学（現北九州市立大学）文学部卒。趣味は野球・フットサル

採用情報
募集職種／さわやか倶楽部（介護・看護職、サービス提供責任者、生活相談員、そのほか各部門で幹部候補を随時募集中）ボナー(カラオケ、飲食店における接客・調理スタッフ、管理者候補)
応募資格／18歳以上
採用実績／2023年度8人
採用予定／15人
問合せ先／TEL.093-551-0002
担　　当／田中、小津和

（ふくおか経済EX2023年）