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グループ一体の総合力で社会インフラの充実・高度化に貢献

（写真左上）道路情報板を手がけた春の町ランプ（北九州市）
（右上）社会貢献活動の一環で糸島市の海岸を清掃
（左下）沖縄での展示会で来訪者予約受付システム等を紹介
（右下）道路情報板を手がけた天草道路（熊本県）

「常に未来を先見し、卓越する技術力と不断の挑戦により、豊かな社会づくりに貢献する」を経営理念に掲げ、最新のICT技術を駆使して高度化・多様化する情報化社会に対応するとともに、情報インフラ設備の構築・整備の面から地元九州の成長を支える。

ICT活用の流れはさらに加速

高度化する通信ネットワークをはじめ、ICT技術を駆使したビル設備やスマート化による快適なオフィス環境、さらにはリモートワークの活用など、ビジネスシーンにおけるICTの役割はますます重要になってきた。また、近年の社会生活においても「高度無線環境整備推進事業」による光ファイバ構築が各所で進むとともに、NTTグループやNCC関連の光開通工事、モバイル分野での5G無線基地局の整備工事が拡大した。
これらの流れを受け、主力の情報通信エンジニアリング事業は着実な伸びを見せている。光ケーブルの敷設が完了したエリアでは、在宅勤務やオンライン授業に対応するリモート環境の構築を必要とするニーズも増えており、今後もますますICT活用の流れは加速すると思われる。
好調な通信キャリア事業とともに、自治体や官公庁、民間企業向けの各種通信工事業や電気・空調設備工事、都市土木工事など九州各地における都市インフラ事業も注目される。実際、大川市では九州初となる電線共同溝のPFI工事をNTTグループ等と共に受注した。一般的に公共工事では設計・建設・維持管理などの各業務がそれぞれ分離・分割して発注されるが、PFI工事ではこれらの業務を包括的に長期契約の形態で受注する。電線共同溝の新設工事では電気、通信などが、それぞれ施工するのではなく、共同で利用できる管路を敷設することで道路の掘削が一度で済む。地中化により景観が良くなるほか、防災に強い設備を構築することで地域貢献が図れる。
このほか、沖縄では琉球大学医学部および病院の移転に伴う給水設備の新築工事を受注。環境プラント部としては、初の沖縄案件へのチャレンジとなる。熊本敏彦社長は「時代の流れもあり、環境関連分野には今後も力を入れていく。タイミングもあるが、今後も行政や自治体向けのビジネスには積極的にチャレンジしていきたい」と意欲を見せる。

（写真）昨年完成した加治木事務所（鹿児島県）

ソリューション事業に大きな可能性

そして近年、力を入れているのがシステムソリューション事業だ。新たに「アドバンストソリューション推進部」を設け、AIやドローンの活用など従来からのミッションを加速化するとともに、先進性の高いICTソリューションの提案を進め、新たなビジネス領域の開拓を目指す。
例えば、来訪者予約受付システムは、これまでも複数テナントが入居する大型オフィスビルを中心に数多く提供してきたが、昨年からは比較的小規模なビルや工場、病院、公共施設などからのニーズに応え、コンパクトにメニュー化してリリースした。このほかにもERP（統合基幹業務システム）導入や現場のDX化支援、情報セキュリティ対策などのサービスが次々と具体化する。「主力の情報通信エンジニアリング事業を柱に、ICTソリューションや建築設備、環境関連などグループ一体での総合力と技術力を強化し、社会インフラの充実・高度化に貢献していきたい」と力強く語った。

熊本敏彦 社長 くまもと・としひこ／三瀦郡大木町出身。1957年11月25日生まれの65歳。九州大学工学部卒。80年に日本電信電話公社（現NTT）入社。NTT西日本熊本支店長、取締役東海事業本部長兼名古屋支店長、同設備本部ネットワーク部長、代表取締役副社長などを経て2017年西部電気工業社長に

採用情報
募集職種／◇技術職◇営業職
募集対象／大学院、大学、高専、専門学校卒（2024卒業見込）
採用実績／21人（2023年度入社）
採用予定／20人程度
年間休日／完全週休2日（土・日）、祝日、年次有給休暇（22日）、特別休暇、年末年始休暇、ライフプラン休暇など
問合せ先／TEL.092-418-3165
担　　当／阿南・興梠

（ふくおか経済EX2023年）