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環境保全に尽力しＳＤＧｓを推進

住本真理 代表取締役会長
すみもと・まり／福岡市東区出身。1965年10月25日生まれの57歳。帝塚山学院大学文学部卒。趣味はスターウォーズ鑑賞
（写真上）住本会長（右）と社内のSDGｓ推進業務を担当する営業管理課の吉國麻衣子係長
（下）香椎小学校での寄贈式

業務用空調機器の設計・施工・メンテナンスまでトータルサポートを展開する中、健康経営に励んでいる㈱九州空調。福岡県SDGs登録事業者第1期生となり、〝環境について考えるきっかけを子ども達に〟と地域小学校への社会貢献活動にも意欲的だ。

空調機器の設計、施工、メンテナンスまで一貫してサポート

1966年に住本真理会長の父泰英氏が業務用空調機器のメンテナンス会社として創業以来、設計・施工分野にも業務を拡大してきた。一貫したサポート体制で、教育機関や病院、消防署、公民館や社会福祉施設、飲食店、民間企業など300社以上にサービスを提供している。全国の大手空調メーカーとのパイプ、特約店としての専門技術をもって形式やメーカーを問わず、あらゆる空調機器システムに約3日以内に駆けつけるスピード対応が強みだ。

九州地区高圧ガス大会で受賞　健康経営優良法人に認定

環境保護の意識が高まる中、設備のトラブルによる顧客のビジネスロスを無くし、機械寿命を延ばしてコスト軽減につなげる動きは年々評価されており、昨年11月には経済産業省が定める「令和4年度高圧ガス保安九州産業保安監督部長表彰」を受賞した。これは、九州産業保安監督部が九州管内で高圧ガスによる災害防止のため不断の努力を重ね、著しい成果を収めた事業所や永年にわたる保安に関する著しい功績を表彰するもの。同社の無事故実績や資格保有者の活躍、社員への安全管理の意識指導が徹底されている点、空調機器点検の際のビッグデータ活用面などが評価された。住本会長は「環境に携わる商品を取り扱っている認識を十分に持っていきたい」と気を引き締める。
また、「社員の健康が良好な会社経営につながる」という方針のもと、健康対策や安全管理のためアップルウォッチの支給や健康診断のオプション費用補償など2年前から力を入れ健康経営に励んだ結果、今年3月、経済産業省が定める「健康経営優良法人2023」に認定された。

（写真）環境保全を呼びかけるオリジナル紙ファイル

香椎小学校にSDGs啓発カードゲームを寄贈

さらに身近なことからSDGsの実現を推進する同社は、書類ファイルはプラスチックではなく、オリジナルで製作した紙タイプを使用しプラスチックの削減に努めているほか、クリップは銀ではなく紙でできたものを使用するなど積極的だ。企画に携わる管理部営業管理課の吉國麻衣子係長は「地球の環境問題を表現したメッセージ性のあるデザインを取り入れており、取引先にも渡している。最近ではリサイクル素材を使用したエコバックの制作も手掛けた。まずは社内から意識を変えていきたい」と話す。
そのような動きの成果として、今年1月には人と動物の健康及び環境の健全性を一つの健康と捉え、一体的に守っていくワンヘルス宣言事業者に認定。同2月には、SDGs達成に重点的な取り組みを宣言している法人が認定される、福岡県SDGs登録事業者第1期生となった。そこで今年3月、本社と事業本部の近郊エリアである香椎小学校（東区香椎駅前3丁目）にSDGsを啓発する「街-1（まちわん）カード」40セットを寄付した。これは、㈱西日本シティ銀行（博多区博多駅前1丁目）と㈱九州博報堂（同市中央区天神1丁目）が共同開発したカードゲームで、場所や人、物を示す80種類のカードの中から3枚のカードを組み合わせてまちづくりや地域活性化のアイデアを考えて遊ぶもの。同社が初の寄贈主であり、住本会長は「この先、経済・社会を支えていく子どもたちにSDGsについて楽しく触れるきっかけを作りたいと思っていた。大人になった時にSDGsについて考えた経験が糧となれば嬉しい」と環境教育を推進していく。

採用情報
募集職種／技術社員
応募資格／高卒以上
採用予定／若干名
問合せ先／TEL. 092-662-9391
担　　当／住本 敏一

（ふくおか経済EX2023年）