COMPANY

部署横断の若手組織で育つ
自律型人材

(写真)自社マスコット「ポリ美」とともに「楽しくなければ仕事じゃない」を体現

新卒・中途問わず積極採用を続ける中、入社3年未満の若手組織「もじゃっこ」が定着率向上と相互理解に成果を上げている。総額10億円規模の投資が進行中で、2027年には新社屋も着工予定だ。若手主導の自律型組織と最新設備を成長の両輪とし、さらなる飛躍を目指す。

ポリエチレンフィルム製品を主力とする包装資材メーカーの同社では、総額10億円規模の設備投資プロジェクトが進んでいる。2027年1月に着工予定の新社屋は2階建てで、社食や研究室のほか、Web会議用の個室ボックスなどを備える計画だ。現本社は工場および品質管理・研究棟に全面改装し、生産能力の増強を図る。

(写真)左から武田彩乃さん、平安山優貴さん、玉置美穂さん、松本拓人さん、竹尾悠さん、稲見樹彩さん

 

成長の糧に変える若手主導の運営

さらなる飛躍に向け、近年は新卒・中途問わず積極採用を継続する。その中で、組織の土台となる若手の定着を担うのが、入社3年未満の社員で構成する「もじゃっこ」だ。新卒だけでなく中途採用者が6~7割を占める多様な構成となっている。創設者は品質管理室の松本拓人さん(3年目)。3年前の夏、同期の離職を目の当たりにした際の「何とかしたい」という強い思いからだった。「それぞれの部署で頑張っている中で、月1回でも顔を合わせて交流する機会があれば退職者が減るのではないかと考えた」と振り返る。活動は各部署の業務内容やシステムの情報共有、レクリエーションが中心。議長は持ち回りで担当し、主体性を養う。創設時からのメンバーで総務部の平安山優貴さん(2年目)は「相手のことを知ることで、仕事に対してリスペクトが生まれ、いがみ合いも減っていく」と精神面での変化を強調する。
本社営業部の稲見樹彩さん(1年目)は「入社間もない時期に、他部署とコミュニケーションが取れる機会は貴重だった」と話す。総務部の武田彩乃さん(1年目)も「会社の新年会をこのチーム主体で開催した。上司や先輩からも若手を育てようという気持ちを感じるので、いいきっかけ作りになった」と語る。
一方で、総務部の竹尾悠さん(2年目)は「相談しやすい受け皿になっているが、目指す方向性が定まっていない」と手厳しい意見を口にする。総務部の玉置美穂さん(2年目)は「入社3年未満だからこそできることを追求したい。意志の強い少数精鋭での活動も一つの案では」と組織の在り方を冷静に分析する。また、稲見さんは「1回ごとのテーマに対し、しっかりと結論を出して締めくくりたい」と活動の質向上を提言。こうした率直な意見に対し、渡邉裕美社長は「自分たちが目指したいものを考えるきっかけになればいい」と試行錯誤そのものを肯定的に見守っている。

「良い先輩」の連鎖が築く未来

組織は今、新たなステージを迎えようとしている。4年目となる松本さんは、メンバーとの対話を通じて「本来は卒業の予定だったが、活動目的をより明確にし、仕組みを整えてから身を引きたい」と延期を宣言した。「これから入ってくる後輩のために、自分が分からなかったことを忘れずに教えられる先輩になりたい」と決意を新たにする武田さん。平安山さんは「入社直後の気持ちを共有し、心に留めたまま5年、10年を迎えられる先輩が増えれば、会社はもっと良くなる」と話した。若手が自律的に動き、互いを高め合う。その中心にある「もじゃっこ」の挑戦は、未来を明るく照らし出している。

渡邉裕美社長
わたなべ・ひろみ/遠賀郡遠賀町出身。1967年4月10日生まれの58歳。米国大学卒。業務用厨房機器メーカーで約27年勤務し、2017年同社入社。創業者で父の長谷川進氏の後を継ぎ、19年10月から現職。趣味は新しいものを見つけること

 

 

採用情報
募集職種/ 営業職
応募資格/全学部全学科
採用予定/2~5人
問合せ先/TEL.093-281-5111
担  当/総務部 塩屋宏和

(ふくおか経済EX2026年)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
日進化学(株) (ニッシンカガク(カ)
代表者名
渡邉裕美
所在地
〒811-4342 遠賀郡遠賀町大字尾崎1716-2 [MAP]
TEL
093-281-5111
企業ホームページ
https://www.nissin-chemical.jp
設立
1971年9月
創業
資本金
9,600万円
従業員数
135人