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海外市場に挑戦

主力商品・iPadカートナビシステムの売れ行きが好調だ。2016年の販売開始から延べ400コース超に納入し国内シェア20％を獲得。今年5月には海外展開の第1弾として、マレーシアの名門ゴルフ場にシステム納入を予定している。近年は若手プロゴルファーや大会のスポンサーを務め、業界の振興にも取り組む。

主力のiPadカートナビ、国内シェア20％

ゴルフ場向けのシステム開発・販売のアイシグリーンシステム㈱。同社が展開する主力商品・iPadカートナビシステム「アイゴルフシェイパー」の売れ行きが好調だ。
これはiPadにGPSを使ったナビゲーションアプリを組み込んだもので、ゴルフ場で走行する各カートのフロント上部内側に、ケーブル1本でiPadを取り付けるのみ。利用者はコース案内からGPSを活用した正確な距離測定、他のカートの位置といったプレー中に役立つ情報を画面のタッチ操作で確認できる。また、スコアランキングやコンペ成績の確認も可能。それから石下社長の「要望にはすべて応えたい」という思いのもと、無償のバージョンアップに取り組んできた結果、現在は100を超える機能を標準搭載している。
国内ゴルフ場には、2016年の販売開始から7年余りで延べ400コースに納入済。これは国内のゴルフ場約2200コースのシェア20％に相当する数字だ。もともと、「ゴルフ場さんが頭を悩ませるキャディ不足を解消したい」という思いで、システムエンジニア歴50年を超える石下社長を中心に同社のシステムエンジニアで1年をかけて開発した。

5月に海外展開が始動　マレーシアの名門コースに納入予定

5月には海外展開が始動する。現地の仲介会社や販売代理店のもと、国内で売れ行きが好調なiPadカートナビシステムの営業を展開していく。石下社長は「念願の海外進出。私の夢だった」と目を輝かせる。そのため、システムの開発当初から、海外仕様の設計に取り組んでいた。その一環で社長自ら設計書を作成した際、ファイル設計の最初に国コードを挿入。そうすることで日本語をはじめ、英語や中国語、韓国語などの多言語機能を備えた。海外のゴルファーも使い勝手の良い商品となっている。海外市場の現状について、「競合他社がほとんど不在。そのため、プレー管理のデジタル化が進んでいない」と話す。そんな中で同社の商品を通してゴルフ場の業務効率化や利便性向上に貢献したい考えだ。5年後は延べ100コースの納入目標を掲げている。

（写真上）シェアオフィスのラウンジ （左下）テレビ付の会議室 （右下）プライベートオフィス会員の6人部屋

ゴルフ業界貢献への取り組み

業界の下支えにも取り組むアイシグリーンシステム㈱。その一環で2018年6月にチャレンジツアーを中心に活躍する若手プロゴルファー、梅山知宏選手や伊藤有志選手、諸藤将次選手とのスポンサー契約を結んだ。さらに同年から筑紫ヶ丘ゴルフクラブで行われている（一社）日本ゴルフツアー機構が共催するAbemaTVツアーの2部プロトーナメント大会の特別スポンサーを務めている。大会名は、「iGolfShaper（アイゴルフシェイパー） Challenge in 筑紫ケ丘」。同社のシステム名にちなんだ大会では、前出の3選手が出場しており、好成績を収めている。石下社長は彼らの活躍を見守るのが自らの楽しみと話し、そして「業界を担う若手ゴルファーがたくさん活躍することを願っている。そのことが、業界のさらなる活性化につながるはず。そのお手伝いができたら嬉しい」と笑顔を見せた。

石下秀臣 社長 いしげ・ひでおみ／長崎市出身。1945年10月26日生まれの77歳。長崎工業高校電子工学科卒。卒業後、富士通㈱入社。東京でシステムエンジニアとして活躍。九州に帰郷後、システム会社で技術・営業畑を歩んだ。趣味はゴルフ、中国語学習

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募集職種／①営業職、②プログラマー、③インストラクター
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（ふくおか経済EX2023年）