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100億円の大台へ

東西二極の収益基盤を強化

 

福岡市内で不動産全般を取り扱い、中古区分マンション売買事業で飛躍的な成長を遂げている。2024年の東京進出を機に収益基盤を強化し、SNSを活用したリクルート戦略で組織力を高める。創業12年目で売上高100億円の大台突破と持続可能な企業体への進化を目指す。

 

 

東京進出機に売買事業加速

 

福岡市内で不動産仲介・管理事業からスタートした同社は近年、中古区分マンションの売買事業で飛躍的な成長を遂げている。

特に大きな転換点となったのが、2024年の東京進出だ。港区新橋に構えた東京オフィスは、当初4人でのスモールスタートだったが、わずか1年ほどで12人まで人員が増加。さらに26年内に5人の追加採用を計画し、全社売り上げの半分以上を占めるまでに拡大している。こうした急速な規模拡大に伴い、今春には福岡本社を拡張。同ビル内4階に移転し、増員体制に備える。

業界では建築コストの高騰による新築物件の供給抑制を背景に、中古マンション市場の需要は依然として底堅い状況が続いている。同社はいち早く中古特化型ビジネスに着目し、良好な市況を追い風に取引額を右肩上がりに伸ばしてきた。その結果、起業時に掲げた「100億円」という目標もいよいよ現実味を帯びてきた。東京での成功モデルを地場・福岡へ逆輸入するかたちでオーナーとの信頼関係を深めており、東西両拠点で収益基盤をより強化なものへと昇華させている。

 

「紹介型」モデル支える高収益体質

 

短期間で急成長を遂げた最大の要因は、徹底した「紹介型」のビジネスモデルにある。同社は保険会社や士業、コンサル会社など多角的な業界と連携することで新規顧客を獲得。古川社長は「近年はお客さまが買い取った物件の管理まで一貫して任せていただけるケースが増えてきた」と語り、リピート率向上にも自信を見せる。また、賃貸仲介部門においても新規顧客から継続的な案件を受託し、賃貸仲介へと顧客を循環させる仕組みを構築している。同部門では、不動産ポータルサイトなどの広告媒体を一切介しておらず、過去の顧客からの紹介や独自の人的ネットワークのみで事業を成立させ、広告コストを抑えることで高い収益を確保。取り扱い物件数も常に1,000~1,500戸で維持させ、効率的な経営を実践している。

(写真)福岡市の不動産情報に特化した「部屋サポ」

 

 

 

SNS戦略で若手層獲得へ

 

組織の成熟化も着々と進んでいる。人事評価制度の可視化や不動産DX導入によって組織の活性化を推進。女性比率の高い事務・管理部門では、フレキシブルな勤務体制を取り入れるなど、従業員の満足度向上も追求。「創業からの10年間は個々の特性を生かすことを重視してきたが、現在は社員参加型でビジョンを構築するフェーズにある」と、属人的な個の力を組織全体の組織力へ転換している。

次の飛躍に向けて注力するのが独自のリクルート戦略だ。人材獲得競争が激化する中、従来の求人媒体に依存しない手法を確立。具体的には、フォロワー200万人を抱えるインフルエンサーと提携し、ティックトックなどを通じて職場のリアルな風景をありのままに発信する。これにより入社後のミスマッチを防ぎ、意欲ある若手層の獲得を目指す。

古川社長自身、「不動産事業を主軸に据える方針に変わりないが、事業拡大の足掛かりとなる新規事業も視野に入れている」とし、成長の意欲を絶やさない。創業12年目を迎え、メンバー間で能力を補完し合える持続可能な企業体へと進化を遂げている同社。今後も激変する市場環境にも柔軟に対応していく。

古川永朗社長

ふるかわ・のりあき/糸島市出身。1981年7月8日生まれの44歳。玄洋高校卒。22歳で不動産業界に。2社の新会社設立に携わり独立。趣味は読書

 

 

 

 

 

採用情報

募集職種/不動産営業職

応募資格/学部学科不問

採用実績/2026年度5人

採用予定/随時募集

年間休日/110日

問合せ先/TEL.092-292-9501

担  当/坂東

 

(ふくおか経済EX2026年)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
(株)真永不動産 (カ)シンエイフドウサン)
代表者名
古川永朗
所在地
〒812-0016 福岡市博多区博多駅南1-15-22 シノケン博多ビル1F、9F [MAP]
TEL
092-292-9501
企業ホームページ
https://shinei-realestate.com/
設立
2015年4月
創業
資本金
従業員数
35人