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創業50年、“常に新しいものを生み出す総合メーカー”へ

ポリエチレンフィルム製品を主力とする包装資材メーカー。19年10月に渡邉裕美社長が就任し、今年9月には創業50周年を迎える。昨冬、鹿児島営業所を新築移転。今春にかけては本社工場の増設、設備導入など設備投資も進む。「常に新しいものを生み出す総合メーカー」を目指し、個人の強みを伸ばす人材育成に力を注いでいる。

オーダーメイドの生産体制と直販システム

1971年の設立以来、ポリエチレンフィルム製品を主とした業務用の包装資材、規格袋の製造販売を手掛け、福岡・千葉の2工場を製造拠点に全国8営業所で営業活動を展開。メーカーでありながら、商社を通さずダイレクトに販売する「直販システム」を構築し、他社との差別化を図っている。時にはポリエチレン素材以外を用いた製品の提供や製造用の機械を販売することもあり、商社機能を兼ね備える点も大きな特徴と言えよう。渡邉裕美社長は「顧客の約6割は食品メーカーだが、用途を限定せずほかの分野にも可能性を広げていく」と意欲を見せる。
原料の仕入れから混入、インフレーション、印刷、製袋まで一貫した生産設備を備える同社。原料から開発しているため、素材や厚み、形状、機能などさまざまニーズに応えられるオーダーメイドの生産体制が強みだ。「高い品質基準が求められる食品分野で培った技術を生かし、より良い商品を提供していきたい」と意気込む。近年では、民間企業と連携した自然に還る新素材の研究開発や九州産業大学工学部とのコラボで工場内設備の自動化に取り組むなど、新たな可能性を常に探っている。
昨年12月、鹿児島営業所を同市坂之上5丁目から慈眼寺町に移転した。旧事務所の老朽化が進んでいたことから社屋を新築。従来の約2倍に拡張した。「さらに展開を強化すると共に、将来的には南九州支店に昇格させたい。今後は近畿、中部地方への拠点開設も視野に入れている」と展望を語る。今年2月には本社工場に出荷口と資材置き場を増設し、5月からは製袋機を1台導入予定で設備投資にも余念がない。

個人の強みを伸ばす人材育成

19年10月に就任した渡邉社長。異業種で技術事務や管理事務など広範囲にわたる業務に携わってきた経験を生かし、さまざまな発想で新風を吹き込んでいる。昨年からは少人数のチームを作り、異なる目線からアイデアを出し合って課題を解決する取り組みを開始した。従来になかった斬新な案も生まれつつあり、固定観念にとらわれない製品作りに生かしたい考えだ。
また、月1回の勉強会では、座学のほか知育玩具「ブロックス」を使ったゲームなども実施。考える力を養うべく、内容に工夫を凝らす。情報共有や親睦を深める場として、全部門が横断した交流を図っている。弱点を矯正するよりも個人の強みを見出し、いかに伸ばしていくかに主眼を置いた人材育成に力を注ぐ。

マスコット「ポリ美」でブランド力向上

昨夏にはウサギとポリ袋をモチーフにしたマスコット「ポリ美」が誕生。同社のイメージを具現化した親しみやすいキャラクターが好評だ。会社紹介動画や採用説明会にも起用し、ブランド力向上に一役買っている。ポリ袋の製造時に使われる「マスターバッチ」をはじめ、原料のキャラクター化も進めており、今後はこれらを軸にした展開も構想中という。「創業50年の歴史を大切にすると共に、“常に新しいものを生み出す総合メーカー”を目指す」と微笑む渡邉社長。日進化学の飽くなき挑戦はまだ始まったばかりだ。

渡邉 裕美 社長
わたなべ・ひろみ/遠賀郡遠賀町出身。1967年4月10日生まれの53歳。米国大学卒。業務用厨房機器メーカーで約27年勤務し、2017年同社入社。創業者で父の長谷川進現会長の後を継ぎ、19年10月から現職。趣味は新しいものを見つけること

採用情報
募集職種/営業職
応募資格/全学部全学科
採用予定/3人
問合せ先/TEL.093-281-5111
担当/総務部 塩屋宏和

(ふくおか経済EX2021年)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
日進化学㈱ (ニッシンカガク(カ)
代表者名
渡邉 裕美
所在地
〒811-4342 遠賀郡遠賀町大字尾崎1716-2
TEL
093-281-5111
企業ホームページ
https://www.nissinkagaku.jp/
設立
1971年9月
創業
資本金
9,600万円
従業員数
117人