COMPANY

2025年の少子高齢化のピークを見据えた施策で新展開

7年ぶりに新商品を開発した㈱愛和。空前のブームを迎えた投資アパート業界だが、入居率を最重視したスタンスを貫き通す。教育事業では国際アニメーション専門学校に新学科を開設。労働力不足が深刻化するなか、外国人留学生に就職の道を開く。2025年の少子高齢化のピークを見据えて動き出す。

7年ぶりに6つの新商品を開発

アパート一棟売りの㈱愛和は昨夏、7年ぶりに新商品を開発した。開発したのは居住者の趣味・嗜好に合わせたコンセプトアパート。「好きを合致させる」をテーマに、「Delica」「衣裳部屋(ilusion・イルシオン)」「隠れ家」「バイクガレージ」「BLOOKLYN」「Hygge(ゆとりを意味するヒュッゲ)」の6プランを開発した。合わせて狭小地用に同社初の新開発の3階建てアパートで展開する。
阿部社長は新商品開発の背景について次のように語る。「2025年には少子高齢化がピークを迎えると予想される。若年層向けに今までのように大量生産のアパートを展開していけば、供給過多のなかで家賃を下げざるを得なくなる。コストはかかるかもしれないが、ユーザーの好みに合わせた個性ある物件を開発することで、入居者の定着につなげ、資産価値を高めたい。将来はオーナーと一緒に考えて、様々なコンセプトの商品を生み出していきたい」。
2010年に開発した「クレオ」「ヴァシオ」「アンピオ」の人気シリーズは賃料を下げずに99%の入居率を維持するが、将来の市場を見据えて業界に先鞭をつける。目先の利益にとらわれず、入居率を最重視する同社らしい展開といえよう。


コンセプトアパート「Hygge」の居室

少人数会話形式のセミナー

一方、オーナー向けに開く独自のプライベートセミナーは動きを活発化させる。福岡・名古屋・東京でローテンションを組み、回数も月4回に増やす。
ただ、内容については従来同様に講義方式ではなく、少人数のディスカッション形式を採用する。「最近の傾向として数多くのセミナーを渡り歩く受講者が多く、業界への不信感や不安が増していると感じる。ワークや受講者同士での意見交換を活発にして、自分たちで最善策を導き出す方向で進めていく」と受講者主体の形を貫く。
そこにはモノを売ることを目的とせず、オーナーと喜びを分かち合う姿勢が垣間見える。「当社のセミナーに参加して、結果的に立地条件の良い他社物件を選んでも構わない。いつか当社と縁ができれば良いし、とにかく失敗だけはしてほしくない」と、投資ブームに乗って目先の利益に走る動きに一石を投じる。

国際アニメーション専門学校に新学科を開設

教育事業でも少子高齢化のピークに向けた動きが始まった。㈻愛和学園傘下の国際アニメーション専門学校では今年4月、旧校舎を活用して「ITプログラミングコース」を新設。労働力不足が深刻化するなか、専門スキルを持つ人材の育成に乗り出した。
同学園には日本語学校・愛和外語学院と合わせて約1,300人の外国人留学生が学ぶ。「今はアルバイトで企業の労働力不足を補う形だが、専門知識を身に着けて就労ビザを取得できるように道を開きたい。そのためにはスキルアップが不可欠であり、企業が求めるスキルを身に着けた人材の育成を図る」と話す。このため、必要に応じて様々な学科を順次増やしていく方針という。
「人を喜ばせることを基本理念にあらゆる人が、個性を認め合い、可能性を見つけることで、無限に発揮しあう」。昨年の創立30周年を機に新ビジョンを掲げた愛和グループ。2025年の少子高齢化のピークに向けた施策を打ち出し動き出す。

阿部 浩二 社長
あべ・こうじ/福岡市出身。87年11月に同社を設立し、社長就任。91年10月日本語学校の愛和学園・愛和外語学院を設立し、理事長に就任。2011年(学)松本学園をグループ化し、理事長就任。2017年運営する愛和外語学院と専門学校2校をグループ化して(学)愛和学園設立。趣味はバンドとクルージング

採用情報
募集職種/資産ナビゲーター
応募資格/全学部・全学科
採用予定/若干名
年間休日/111日
問合せ先/TEL.03-5734-1110
担  当/石川

(ふくおか経済EX2018年)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
愛和グループ((株)愛和、(学)愛和学園) (アイワグループ(カ)アイワ、ガ)アイワガクエン))
代表者名
阿部浩二
所在地
〒812-0024 福岡市博多区綱場町2-21 福岡MDビル7F [MAP]
TEL
092-263-8720
企業ホームページ
http://www.aiwachisho.co.jp
設立
1987年10月
創業
資本金
1,000万円
従業員数