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名証上場と拠点網拡充で
強固な事業基盤を構築
全国108カ所で介護サービス事業を展開。昨年10月に名古屋証券取引所メイン市場に上場し、今年4月には名古屋市の介護会社を傘下に収めるなど、東海圏の事業基盤構築に力を注ぐ。施設稼働率は堅調に推移しており、介護DXや外国人材の受け入れも加速。攻めの姿勢で持続的な成長を目指す。
名証メイン市場に上場
デイサービス「あおぞらの里」、有料老人ホーム「ラ・ナシカ」を中心とした介護サービスを全国108カ所で展開。創業当時からリハビリテーションに重点を置き、一人一人とのコミュニケーションを大切にしてきた。永く、元気でその人らしく、健康に暮らすための支援をしている。昨年10月、名古屋証券取引所メイン市場に上場。東京証券取引所スタンダード市場との重複上場となった。座小田孝安社長は「理解促進と認知度向上を図り、個人投資家の取り込みを進めていきたい」と展望を語る。
デイサービスは、ゆとりある空間を生かした大規模型施設(80人規模240㎡以上)を中心に展開。トレーニングルームをはじめ、カラオケやシアター、マッサージルームなど各個人に合った活動を楽しめるのが特徴だ。認知症対応デイサービスも設置し、既存施設を要支援・要介護の分類に加え、運動能力低下や認知症利用者に分けてそれぞれに合ったサービスを提供するなど、工夫を凝らしている。訪問看護、居宅介護支援などの在宅サービスにおいてもスタッフのきめ細やかなフォローがあり、利用者からの信頼が厚い。
介護付有料老人ホームは、施設見学や体験など気軽に入居できるシステムと24時間365日の万全なサポート体制が強みだ。1階フロアでは、スタッフがデイサービスと同等のサービスやリハビリを行い、居室では自宅に居るのと同様に、支援が必要な入居者は介護サービスを提供。家庭菜園など近隣の保育園や地域住民との交流ができるスペースもあり、好評を博している。
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| (写真)介護付有料老人ホーム「ラ・ナシカ」 |
名古屋の介護会社をM&A
2026年3月期はデイサービス、介護付有料老人ホーム共に施設稼働率が堅調に推移しており、安定した状況が続いている。現状で新規施設の予定はないものの、今後も高齢者人口が増加する大都市を中心に、積極的な拠点展開を推進する方針だ。また、4月1日付で、介護付有料老人ホームと訪問看護事業所を運営する㈱ダブルエイチオー(名古屋市北区)を子会社化。取得価額は約9億円で、隣接する2拠点の計127室を確保した。「既存の事業エリア内に位置し、医療依存度の高い層とリハビリ重視層に機能を分けた施設構成は、当社のモデルと高い親和性を持つ。入居率が現状68%にとどまっており、営業強化による伸びしろがある」と期待を寄せる座小田社長。東海エリアにおける事業基盤のさらなる強化を図っていく考えだ。
一方で、既存拠点の充実にも力を入れる。2026年度中に下関幡生デイサービスセンターの新築移転を予定しているほか、ラ・ナシカまつもと弐番館の増床計画もある。また、在宅サービスでは、訪問看護ステーションのサテライト展開を加速。千葉市に次いで福岡市でも東区和白の施設を起点に同区舞松原など複数拠点の開設を進めていく。
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| (写真)デイサービスセンター「あおぞらの里」 |
介護DXと外国人材で現場改革
深刻な人手不足が続く中、外国人技能・特定技能実習生の受け入れを一段と強化し、最終目標を従来の100人から200人へと上方修正した。すでに120人を超える実習生が在籍し、資格取得支援も継続する。同時に最新の介護DXを導入し、現場の業務負担軽減を徹底。全拠点で記録共有ソフト「ケアカルテ」を統一運用するほか、AIによる議事録作成や見守りシステムへの投資を加速させる。加えて定年の65歳への引き上げや、女性管理職の増員、男性職員の育休取得促進など、全従業員の「ウェルビーイング」向上を目指した体制づくりを推し進める。
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| 座小田孝安社長 ざこだ・たかやす/北九州市若松区出身。1963年1月25日生まれの63歳。国立療養所福岡東病院附属リハビリテーション学院卒。16年6月社長就任。趣味はスポーツ観戦で、阪神タイガースの熱狂的ファン |
(ふくおか経済EX2026年)




