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93億円かけ35階建て再開発ビル着工  JR久留米駅前市街地再開発組合    10年3月完成


 JR久留米駅前第一街区市街地再開発組合(久留米市城南町、緒方久蔵理事長)は、12月1日、同市中央町に計画していた地上35階建て(地下1階)の再開発ビル建設に着手した。総事業費は約93億円。2010(平成22)年3月の完成を目指す。
 施工区域は、同市中央町のJR久留米駅東側約0.7ヘクタール。再開発ビルは、鉄筋コンクリート一部鉄骨造り、地上35階・地下1階建てで、免震構造を採用している。地上からの高さは約120メートルで、筑後地域では最も高いビルになる。敷地面積は4,789平方m、延べ床面積は4万1,331平方m。階層構成は、地下1階が駐車場(約300台)、1階が店舗・業務施設、2階が駐輪場(約570台)、3階から35階までが住宅部分(277戸)となる。1階の店舗・業務施設は、南側をモール型に整備し、北側と西側は、昭和通り沿いに面した外向き店舗として整備する。住宅部分は、07年1月に再開発組合の組合員として参加している大手デベロッパー・株式会社大京(東京都渋谷区、田代正明社長)が、分譲マンションとして販売する予定。名称や間取り、販売時期などは未定。
 JR久留米駅周辺は、現在、2011(平成23)年春の九州新幹線開業に併せて、東口駅前広場の拡張整備や新幹線駅側の西口駅前広場の新設、東西連絡通路の整備などが進められており、第一街区市街地再開発組合が着工したビルは、東口駅前広場のランドマーク施設と位置付けられる。
同組合は、91年10月に再開発準備組合として設立。06年6月に都市計画決定され、07年1月に設立した。7月には権利変換計画が認可され、9月から建物の解体工事が行われていた。