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6階建てクリニックをリニューアル  蔵元ウイメンズクリニック    来春完成予定


 不妊治療の医療法人・蔵元ウイメンズクリニック(福岡市博多区博多駅東1丁目、蔵元武志院長)は、現在、6階建ての同クリニックをリニューアルしている。完成は来春の予定。
 これは、晩婚化などが要因で不妊治療を受ける患者数や問い合わせが増加傾向にあることから、施設設備を拡充する目的でリニューアルするもの。現在、フロア構成は1階がホール・X線室・ボンベ室、2階が受付・診察室・カウンセリングルーム、3階が培養室・手術室(2部屋)・リカバリールーム(9床)、4階がメンタルカウンセリングルーム・ヒーリングルーム・多目的ホール、5、6階がプライベートルームとなっているが、主に5階中心にリニューアルし、情報室・研究室を新設する。情報室のフロア面積は約13平方m、常勤2人を採用し個人データの管理や治療方針・対策にあたる。研究室のフロア面積は66平方m、研究専門医1人を採用し、新たにPCP(遺伝子分析装置)、FISH(染色体観察装置)を導入する。また、1階にはホルモン検査室を増設、3階は培養室を一部修復、4階はメンタルカウンセリングルームを完全防音にしてプライバシー保護を徹底する。蔵元院長は「遺伝子研究を進めて将来的には流産、染色体異常研究など着床前診断を充実させていきたい」と話している。
 1995年5月開院、04年7月ISO9001「生殖医療を中心とした産婦人科医療サービス」を九州内の産婦人科で初めて認証取得している。12年間で約1万人が来院、うち5,705人が妊娠。福岡市で初めて顕微授精(卵細胞室内精子注入法)に成功しているという。
 蔵元院長は山口県柳井市出身、久留米大学医学部卒。