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5月期見込みは売上高5・2%増の630億円 キシヤ


10期連続の増収へ

総合医療機器商社の株式会社キシヤ(福岡市東区松島1丁目、楠田幸次郎社長)は2017年5月期決算で、売上高が前期比5・2%増の630億円、経常利益が同25・0%減の3億円で増収減益を見込んでいる。

前期に引き続き、新規SPD(院内物流管理)業務の受託や医療施設の新築移転での備品獲得が寄与。循環器・心臓血管外科向け医療機器販売の有限会社釜付メディカル(鹿児島市小松原1丁目、釜付明社長)を完全子会社化したことも要因となり増収の見通し。利益面では、病院経営の環境悪化を背景に、医療材料の価格競争が激化した影響を受け減益を見込む。当期純利益は前期比7・5%増の2億円の見通し。

18年5月期は、売上高が前期比4・7%増の660億円、経常利益が66・6%増の5億円、当期純利益が50・0%増の3億円で増収増益の見込み。楠田社長は「2018年度までに売上高700億円を目指す中期経営計画は堅調に推移している。来期は物流網の見直し、再整備に全力を注ぎ、さらなる効率化を図っていく。また、引き続きM&Aや業務提携などを活用し、組織力の増強、商圏拡大に取り組む」と話している。

2017年6月20日発行