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26カ所目の唐津営業所を12月開設   カンサイ   年商目標は1億8,000万円


 電設資材卸売の地場最大手、株式会社カンサイ(福岡市博多区東比恵3丁目、忍田勉社長)は12月1日、佐賀県唐津市和多田天満町1丁目に「唐津営業所」を開設した。
 これは今期(06年3月期)から創業以来の大改革としてスタートした「10年計画」のもと、九州内の空白地域に営業所の積極展開を図る一環。今期は4月1日の熊本北営業所(熊本市御領2丁目)、6月13日の長崎営業所(長崎市岩川町)に続き3カ所目。佐賀県内では佐賀営業所に続き2カ所目だが、忍田社長は「唐津近郊は広域な福岡都市圏と捉え、前原営業所を分離した形」という。同営業所では当初、月商1,500万円、年商1億8,000万円に目標設定している。
 唐津営業所は唐津信用金庫和多田支店や唐津和多田郵便局の西側に立地。建物は2階建てで、165平方m規模の倉庫を備える。駐車可能台数は5~6台。所長には前原営業所の安川俊邦さんが25歳という同社最年少の営業所長として就いた。従業員は安川所長のほか、3人でスタート。唐津地区を中心に伊万里地区などへも展開していく方針。
 10年計画では05年3月期末に23カ所だった営業所を、今期を「改革元年」と位置付け、今後5年間でほぼ倍増の50拠点、10年間で4倍の100拠点体制構築を構想。きめ細かな出店で九州各エリアのシェアを高め増収を図ると同時に、所長ポストを増やすことで20代の若手でも登用できるようにして、社内の活性化を図る狙い。

 住設機器の専門部署を設置

 また同社は10月1日付で、本社内に住宅設備機器専門の「住設事業部」を設置した。
 2002年3月に関西電業株式会社から現社名に変更し、“住宅・ビル設備の総合商社”へと踏み出しており、最近では水回り商品などの大手住設メーカーとの相次ぐ代理店契約を結んでいることから、専門部署として、本格的に展開していくもの。将来的には、主力の電設部門やシステム環境機器部門に続く、3本柱の1つに育成する方針。
 住設事業部は本郷義昭事業部長はじめ3人でスタート。電気工事店を主力得意先とする電設部門とは異なり、マンションデベロッパーや戸建て住宅販売会社などを対象に販路拡大を目指す。また、大手住宅設備機器メーカーの製品のほか、昨年開始のオリジナルブランド「NIC」製品やそのシステム家具の新シリーズ「IMAKI」製品なども取り扱っていく。
 同社は1948(昭和23)年4月創業、54(昭和29)年3月設立。資本金9,600万円。従業員約200人。02年3月に関西電業株式会社から社名変更。福岡15カ所をはじめ九州全域に営業所を展開。関連会社に配電盤・分電盤製造の三葉電機工業株式会社や防災関連工事の株式会社アトムがある。05年3月期の売上高は単体で156億6,600万円、グループで179億7,000万円だった。