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12月決算で前期比7%増の売上高27億6000万円 西邦電機 10期連続増収を達成


 住宅用換気システムメーカー・西邦電機株式会社(筑紫野市永岡、大石龍也代表取締役専務)の昨年十二月決算は、売上高が前期比七%増の二十七億六千万円で十期連続の増収となった。
 モーターなどのOEM部門は苦戦したものの、床下換気システムに代表される自社ブランド商品は前期比一五%増と順調に成長した。なお、営業利益は売上高の一〇%強を確保している。同社は〇一年から五カ年計画を進めており、今年は三カ年目。売上高で前期比一一〇%、利益一〇%確保を目標としている。また、ここ数年で販売代理店の教育体制の 整備、開発技術拠点をテクニカルセンター(同市牛頸)に集積するなどして内部体制を整えた。
 大石専務は「前期は売上目標の九〇%しか達成できなかったが、この経済環境下ではまずまずの結果。三年後には長崎二カ所、中国にある三カ所の工場を統合する計画もあるが、経済情勢も見ながら考えたい」と 話している。

  高性能床下換気システムを開発

  また、同社は昨年末に高性能床下換気システムを開発、このほど本格販売を開始した。
 これは既存商品の大幅なモデルチェンジ。床下の湿って重たい空気を換気・排出する静圧が従来商品の六~七倍で、アタッチメントノズルを使用することであらゆる構造の床下に対応し、建築基準法や住宅品質確保法に適応した次世代型の商品となる。商品名はハイブリットシステム「タービン・ブロワー」で、本体二台・タイマー・ジェトノズルアルミ ダクト・付属部品一式で三十五万円。一台当たりの換気有効面積は二十六・四リットル~三十三リットル、スタイリッシュなデザインが特徴。既存販売ルートや新規チャンネルで同商品を拡販し、今期売上目標シェアの二○%を目指し、以後三年間で五〇%まで高めていく。なお、新商品の売れ行きを見て従来商品は低価格化していく考え。
 同社は一九七六年設立、資本金は六千五百万円、従業員数は八十六人。
 大石専務は筑紫野市出身、六四年十二月二十九日生まれの三十八歳、日本大学法学部卒、趣味は読書。

2003.03.04 発行 週刊経済より