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12月から上海で生ごみ処理機販売   ケミテック   中国の大手建設会社と提携


 生ごみ処理機製造販売の株式会社ケミテック(筑紫野市上古賀3丁目、山岡守社長)は、中国第2位の大手建設会社と販売委託提携し、12月から上海で生ごみ処理機を販売する。
 中国での生活水準の向上に伴う生ごみの急増と、環境意識の高まりによる焼却処分を避ける動きから、微生物を使った生ごみ処理機の需要を見込み、販売するもの。処理機は、1,000人が排出する量に相当する500kgの生ごみを、24時間で水蒸気と二酸化炭素に分解し、堆肥化する処理能力をもっており、価格は1台2,000万円。提携先の中国寧波二十冶金建設有限公司グループは、上海を中心に公営住宅や学校などの公共工事を手掛ける中央政府直轄の国営建設会社で、上海万博の施設建設工事の受注も決まっていることなどから、同社の販売ルートを活用した販路拡大をねらう。対象は上海と、隣接する山東省、江蘇省、浙江省の開発区や政府施設。11月中に現地の販売許可を取得し、年内に3台、07年に13台を納入し売上高50億円を見込む。
 山岡社長は「北京大学をはじめ、今後北京、深浅などの大学の環境関係学科と提携を進めていく」としている。
 同社は1988年設立、資本金1,000万円、従業員数4人、直近の売上高3,600万円。福岡県、大分県内の学校、自治体を中心に現在約20台を納入している。