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10月10日、東区八田に複合商業施設を開業 平山都市開発研究所 全店開業は12月


 平山都市開発研究所(福岡市博多区祇園町、平山英一社長)が開発を手がけ、フィルム加工メーカーの大倉工業株式会社(香川県丸亀市、鴻池正幸社長)が福岡工場跡地(福岡市東区八田一丁目、敷地面積二万六千平方メートル)に建設していた複合商業施設「アピアリ八田」(敷地面積約一万八千平方メートル)が十月十日に開業した。全店開業は十二月。
 敷地面積は二万六千平方メートル、商業施設の延べ床面積は約八千三百平方メートル、場所は多々良中央中学校向かい。出店テナントは、平山都市開発研究所が運営するスーパー銭湯「笑和湯舟」のほか、食品スーパー「サニー」やドラッグストア「サンドラッグ」、衣料品の「ファッションセンターしまむら」、中華レストラン「バーミヤン」、イタリアンレストラン「グラッチェガーデン」、美容室「アダム&イブ」、カフェ&フラワーの「マーブルスクエア」。隣接地には病院、特別養護老人ホームも建設されるため、日常生活の様々な場面で利用されることで地域密着を図る。
 一日の平均来場者は五千人超、年間売上高は三十億円超を見込んでおり、地域イベントの開催や、地元情報を掲載したかわら版の発行も予定している。

 同社初のスーパー銭湯事業

 また、同社はアピアリ八田内にスーパー銭湯「笑和湯舟」をオープンする。スーパー銭湯事業の開発、運営は同社初となる。
 同地区は、二世帯、三世帯家庭が多い地域でもあり、銭湯の商圏とされる半径三キロメートル圏内だけで、十二、三万人が暮らしているという住宅地。コミュニティー性を重視し、地域社会の日常に根付いた施設にしようと、銭湯の開発に着手した。内装は、昭和レトロ風の町並みを店内に再現し、昔の雑貨販売や、神社のおみくじで大吉が出れば入浴券が当たるなどの仕掛けがある。また、サルと鳥のキャラクターを使ったジャングル風呂や、死海の塩を入れた露天風呂、洞窟露天風呂のほか、イベントとして酒風呂、花風呂なども計画している。料金は会員が六百円。セルフサービスや券売機を導入せずにフルサービスで差別化を図る。
 平山社長は、「物販や飲食、銭湯などさまざまな業態を持つことで、集客が少ない時間帯にもお客さまを補完し合える相乗効果もあるだろう。“地域密着”を目標に掲げ、地元の方に日常の様々な場面で利用していただきたい」と話している。

2003.09.24 発行 週刊経済より