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NTTドコモと合併、九州支社に NTTドコモ九州 支社長に岩崎ドコモ九州副社長
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株式会社NTTドコモ九州(福岡市中央区渡辺通2丁目、井上登社長)は、7月1日付で親会社の株式会社NTTドコモ(東京都千代田区、中村維夫社長)と合併する。NTTドコモが存続会社となり、ドコモ九州は解散の後、「NTTドコモ九州支社」として引き続き九州エリアでサービスを提供する。井上ドコモ九州社長は6月18日付で退任し、合併後の九州支社長にはドコモ九州の岩崎文夫代表取締役副社長が就任する。
岩崎氏は1953(昭和28)年2月28日生まれの55歳。早稲田大学大学院修了。77年4月に日本電信電話(現NTT)入社。2000年6月NTTドコモネットワーク建設部長、02年NTTドコモ中国取締役経営企画部長、04年6月NTTドコモ取締役ネットワーク企画部長、05年6月執行役員ネットワーク企画部長、昨年6月からNTTドコモ九州代表取締役副社長。
ドコモ九州を含むドコモグループ9社は、1993年に現行の9社体制に移行し、地域密着型販売施策の展開や地域事情に応じたサービスエリア整備等により一定の成果を上げてきた。しかし、近年のドコモグループを取り巻く経営環境の変化に対応するため、サービスの充実・強化、グループ経営の効率化、スピード経営の実現を目的に合併する。合併方式は、ドコモを存続会社とし、地域各社を消滅会社とする吸収合併方式で、地域各社は解散する。新会社の社名は株式会社NTTドコモ、本社は東京都千代田区永田町2丁目で、資本金は9496億7900万円、社長は引き続き中村社長が務める。
売上高は5883億円で4・7%減
また、同社の2008年3月期決算は、売上高が5883億4600万円で前期比4・7%減、経常利益が721億8300万円で同5・6%減の減収減益だった。
成熟期を迎えた携帯電話市場の中、携帯電話の契約数は微増したものの新割引サービスによる割引率の拡大の影響などから主力の携帯電話収入が減少し2期ぶりの減収となった。契約数の状況は、携帯電話が574万8200契約から584万3000契約(増減率1・6%増)と増え、そのうち「FOMA」は369万5100契約から473万9400契約(同28・3%増)へと順調に伸びた。同社では「今後は全国一社体制への組織統合により、販売活動やエリア整備の統一的展開によるサービス品質の向上、コスト削減、組織・業務プロセスの見直しなどを進め、経営の迅速化・効率化を目指す」と話している。