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IT分野製品の需要低迷で減収  九州三井アルミニウム工業    通期は経常3億円台へ


 高純度アルミ製造、販売の九州三井アルミニウム工業株式会社(大牟田市四山町、蓮尾勇次社長)の2012年3月期決算は、売上高が前期比18%減の113億33百万円、経常利益が同43%減の3億86百万円で減収減益だった。
 デジタル家電をはじめとしたIT分野関連製品などの需要低迷で、主力の高純度アルミの需要が減少したほか、液晶、半導体装置部品関連製品の落ち込みで減収となった。また、素材、半導体機器事業の高付加価値製品の売上高減少と減産に伴うコストアップで減益となった。通期は世界経済の回復遅れ、円高長期化による需要環境の変化、夏場の電力抑制の影響を予想し、年度後半に受注回復を見込み、売上高は同12%減の百億円、経常利益は17%減の3億2千万円で減収減益となる見通し。蓮尾社長は「原価低減、設備費、経費圧縮などのコスト削減を徹底し、経常利益3億円台確保を目指す」と話している。