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CO2排出ゼロの「照葉スマートタウン」まち開き  積水ハウス    「HEMS」で住民がエネルギーを管理


 積水ハウス株式会社(大阪市、阿部俊則社長)などがアイランドシティで開発を進めてきたCO2ゼロ街区、「照葉スマートタウン」が10月31日、まち開き式典を開催した。
 アイランドシティ「まちづくりエリア」で北半分の敷地に当たる市5工区で最初の開発エリア。CO2の排出量を抑えると同時に背曲的にまち全体でエネルギーを創造し、排出量と削減量のバランスを差し引きゼロ、「CO2排出ゼロ」を目指すモデル街区として開発した。2011年に国交省の「住宅・建築省CO2先導事業」に採択されており、低炭素型のまちづくりでは日本初の事業規模となる。
 敷地面積は約6ヘクタール、全て戸建住宅の178区画。今回分譲した住宅は11棟。全ての住宅に太陽光発電設備を導入したほか、蓄電池システム、家庭用燃料電池、電気自動車の充電設備などの「創エネ」機器を積極的に採用。これらの機器を株式会社デンソーの「HEMS(ヘムス)」というシステムで住民が一元的に管理できる点が最大の特徴。電気の使用量や蓄電を把握することで、10%以上の自発的な省エネ効果が確認されているという。当初分譲分の最多価格帯は6000万円台。
 式典であいさつした高島宗一郎福岡市長は、「アイランドシティで進める環境共生のまちづくりにとって、そのシンボルになるようなまち。埋立地という新しい土地だからこそ、こうした先進的なコンセプトを詰め込むことができた」と街区のコンセプトを評価。また、積水ハウスの阿部社長は「日本のスマートシティの先進事例に、そしてアイランドシティの開発にとって新たな礎になるよう、全社的に力を注いでいく」と意気込みを語った。11月3日、4日には「まち開きフェア」を開き、一般の来場者に街区の住宅を公開した。