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BBIQや携帯基地局向け回線の増加で増収増益 QTNet コスト削減効果で経常益は40%増
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九州電力グループの通信事業会社、九州通信ネットワーク株式会社(略称QTNet、福岡市中央区天神1丁目、秋吉廣行社長)の2015年3月期決算は、売上高(営業収益)が前期比2・7%増の516億3300万円、経常利益が同40・2%増の64億3600万円で2期連続の増収増益となった。
収入面では、光ブロードバンドサービス「BBIQ(ビビック)」が約2万回線の純増となったほか、スマートフォンの普及拡大に伴う通信量の増大で携帯電話基地局向け回線が増加し、9期連続の増収となった。売上高に営業外収益を加えた経常収益も2・8%増の517億7000万円だった。一方、支出面では業務全般でコスト削減に努めた結果、経常費用は前期に比べ1・0%減の453億3300万円となり、2期連続で経常増益となった。当期純利益も40・7%増の42億4600万円だった。
宮崎県と災害時の情報通信基盤に関する協定
また同社は4月30日、宮崎県と大規模災害時における情報通信基盤に関する協定を締結した。
同協定では宮崎県の情報通信基盤のうち、同社が昨年受託したサーバ統合基盤が被災した場合に、緊急で必要となる設備・サービスの提供や技術支援など、復旧・復興にむけた同社の支援・協力内容について定めており、行政の業務継続性の確保を図った。協定締結に先立つ4月1日には、宮崎県にディザスタリカバリサイト(自然災害などで被害を受けたシステムの復旧、またはそのための機器やシステム、体制)のサービス提供を開始。宮崎県の重要システムやデータのバックアップを県外のデータセンター施設に定期的に行うことで、大規模災害が発生した際にシステム停止時間を最小限に抑え、短時間での業務再開を実現可能にしている。

