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AIロボット「タピア」を見守り事業に導入 ワーコンプロジェクト


東京のMJIと業務提携へ

高齢者見守りサービスなどを展開する㈱ワーコンプロジェクト(福岡市博多区博多駅南1丁目、青木比登美社長)は10月25日、ロボットメーカーの㈱MJI(東京都港区、トニーシュウ社長)が開発したAIロボット「タピア」を見守り事業に導入する内容で業務提携基本合意書を締結した。

同社では、活力センサーや心電図、血圧、SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)などを測定する自社開発の非接触型センサーなどをセットにした「ウォッチコンシェルジュ生体センサーシステムズ」を自社開発。高齢者などの居住空間に設置し、同センサーで取得したデータを、現場を離れた看護師など医療経験を持つスタッフがクラウドコールセンターシステムを構築して24時間体制で見守るサービスを展開している。また、地域の病院や訪問看護ステーションと連携し、異常時の緊急駆け付け体制を構築するほか、一般企業とも提携し外出や買い物支援をはじめとした生活支援サービスを提供。10月には、「福岡市実証実験フルサポート事業」における2017年度第1期のプロジェクトに採択されており、今回の業務提携で、最先端IoT・AI技術とプロフェッショナル医療・看護との融合を一層推進する。

今回導入したタピアは、簡単な会話が可能で、遠隔地から操作して周辺の様子を確認することができる。また、タピアのモニターや携帯電話を通して見守り対象者と家族が顔を見ながら会話ができることなども特徴。今後は、同社が提供するウォッチコンシェルジュ生体センサーシステムズのオプションサービスとして、見守り対象者や家族に設置を勧めるほか、提携先の病院や訪問看護ステーション、企業にも提供していく予定。価格は、10万5840円(税込)で、月々約3500円からの分割支払いが可能。

同社は2016年7月設立。資本金400万円。従業員3人。同社の見守り事業は、今年9月に福岡県の経営革新計画にも承認されている。ウォッチコンシェルジュ生体センサーシステムズは、非接触型センサーと通信回線をセットにした月額1万9980円(税別)プランを基本に、2000円(同)で心電図のオプションも付けられる。

2017年11月14日発行